脂肪吸引施術のあとの入浴はどうしたらいい?

一日の終わりにはゆっくりと湯船に浸かってリラックスしたいという人は少なくありませんね。湯船にはつかれないとしても、毎日せめてシャワーで体を流し、洗髪しないと気がすまないという人も多いのではないでしょうか。でも、脂肪吸引などの施術後にはすぐにお風呂に入って大丈夫なのでしょうか。施術後にシャワーや入浴を再開して良い目安となるタイミングについてご紹介します。
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脂肪吸引の施術直後にすぐ入浴できないのはどうして?

脂肪吸引は人工的に刺激を与えるものなので、数日間は自宅で安静にしている必要がありますね。飲酒や運動、喫煙など日常の活動が制限されますが、シャワーや入浴に関してはどうなのでしょうか。実は、脂肪吸引の術後すぐには、シャワーや湯船に浸かっての入浴は控える必要があるんです。脂肪吸引の際には、皮膚に穴を開けてカニューレで脂肪を吸引することがありますが、その際にできた傷口がふさがるまでにはどうしても時間がかかりますね。患部の傷口がしっかりとふさがっていないと、その部分を通してばい菌が入り込んでしまう危険性があります。特に入浴する際には包帯などをとって水に接触するため、患部に雑菌が侵入やすい状態になります。ばい菌が患部に入ると、そこから化膿したり、発熱したりすることがあります。ですから、感染症のリスクを軽減させるためにも、施術直後の入浴は絶対に避けたほうがよいでしょう。身体がベタベタして気持ちが悪いという人は、この期間には、濡れタオルなどで患部以外の部位を拭いて、清潔を保つ様に心がけることができます。
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術後のシャワーを始めて良いタイミングは?

では、シャワーを再開して良いのはどのくらいの期間が経過してからなのでしょうか。脂肪吸引後には、シャワーや洗髪であれば2日後くらいから行うことができます。施術の際に縫合された傷は、24時間から48時間ほどすると表面が上皮細胞で覆われ、完全封鎖します。そのあとであれば、細菌が患部から入ることはありません。ですから、2日後というのが目安になるのです。まず、シャワーをする際には、患部につけている包帯やサポーター、ボディースーツなどの圧迫を取りましょう。シャワーを当てる際には、せっかくふさがった傷を開くことがないように優しく流します。患部が汗や垢、分泌物で不潔にならないようにシャワーをするとよいでしょう。とはいえ、あまり長い時間にわたって熱いシャワーを浴びたりはせず、手際よく汗を洗い流す程度にします。また、注意したい点として、この時期にはまだ全身をお湯に付けるような入浴は控えましょう。飲酒や、激しい汗をかく運動と同じように、入浴は血流を促進するので、身体がデリケートな状態になっているこの時期には刺激が強すぎるのです。

念願のお風呂に入って良いのはいつから?

そろそろシャワーだけでなくお風呂にゆっくり使ってリラックスしたいと思う人もいることでしょう。術後しばらくはシャワーのみで我慢することが必要ですが、入浴は抜糸が全て終わってからというのが目安になります。抜糸そのものは施術から1週間後くらいであることが多いのですが、抜糸の2日後くらいまでは小さな傷口が残るので、それがふさがってから入浴するとよいでしょう。この時期には、入浴や軽い運動などを行って全身の血行をよくするのを助けると、内出血や腫れなどの副作用を抑えることができます。このように、まずは蒸しタオルなどで清潔さを保ち、2日後頃からはシャワーや洗髪のみ、1週間後の抜糸を過ぎたら入浴という、目安がわかりましたね。こうしたタイミングを守ることは順調な治癒のためにも欠かせないので、よく医師とも相談しながら術後の日常生活の注意点を意識しておきましょう。

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