フォトフェイシャルM22の効果は?経過や失敗しない方法を紹介

投稿日:
2023/08/28
スキンケア ニキビ フォトフェイシャル 毛穴
大山 希里子医師
著者
東京イセアクリニック
皮膚外科医
大山 希里子

Shere

フォトフェイシャルM22にはどのような効果があるのでしょうか。

M22と従来のフォトフェイシャル、同じフォト系マシンであるフォトRFやICONと比較し、特徴や違いを解説します。また、フォトフェイシャルを受けた後がどうなるのかについても、術後の経過、痛みやダウンタイムを紹介します。

フォトフェイシャルの効果や術後の過ごし方を理解しておけば、失敗を避けることができるでしょう。

フォトフェイシャルM22とは

フォトフェイシャルはIPL(光治療・Intense Pulsed Light)のひとつです。特殊な光をマシンで照射することで、症状改善が期待できます。フィルターを変えると光の波長を選択できるため、1台でさまざまな症状に対応が可能です。

フォトフェイシャルのなかでも「M22」は、厚労省の承認を受けた医療機器です。従来の「フォトフェイシャル」と比べ、波長や出力の設定が多いため、より細やかに肌色やお悩みに適した治療効果が期待できます。フィルターは6~9種類、波長は515・560・590・615・640・695nmの6種類が搭載されています。

従来のものに比べ、光の強さが均一化されマイルドになり火傷のリスクを防いでくれます。冷却効果も従来のものよりもアップしました。

フォトフェイシャルM22の効果

フォトフェイシャルM22には、「ニキビ・ニキビ跡の赤み」「毛穴」「酒さ・赤ら顔」「シミ・そばかす」「しわ・たるみ」などの改善効果が期待できます。

ニキビ・ニキビ跡の赤み

フォトフェイシャルM22では、「アクネライト」が登場。アクネライトは「短波長」と「長波長」の2種類の波長を選択するフィルターを用いています。短波長がニキビの原因である「アクネ菌」を殺菌、長波長が皮脂腺を破壊し「過剰な皮脂」を抑え、ニキビができづらい肌に導きます。さらにニキビ跡の「赤み」に作用するフィルターを重ねることもできます。ただし、ニキビ跡でもクレーターやしこりなどの傷が深いニキビ跡の治療には適していません。

ニキビの赤みには400-600nmの波長、皮脂腺の変性やアクネ菌の殺菌には800-1200nmが適しています。

毛穴の改善

フォトフェイシャルM22は、照射により「開き毛穴」の原因のひとつである“皮脂の過剰分泌を抑える効果”が期待できます。皮脂を抑えることで毛穴が引き締まると、毛穴が目立ちにくくなります。

また、加齢による「たるみ毛穴」に対してはたるみを引き締めることで改善に導き、「黒ずみ毛穴」の周辺に沈着したメラニン色素の排出を促します。「毛穴詰まり」に対してはフォトフェイシャルは適応ではありません。“皮脂を取り除く治療”のほうが適しています。

毛穴の引き締めには695nmのフィルター、顔全体への照射は560nmで照射します。

酒さ・赤ら顔の改善効果

酒さや赤ら顔の原因は毛細血管拡張によるもの。フォトフェイシャルには赤い色素に吸収される波長があります。血管の中にある赤いヘモグロビン色素に光が反応し分解することで、酒さ・赤ら顔の改善効果が期待できます。フォトフェイシャルM22に搭載されたアクネライトは、ニキビだけでなく広がった毛細血管を収縮させる効果も期待できます。

酒さ・赤ら顔には、590nmや、590nmで残ってしまう深い血管には615nmのフィルターで照射します。

シミ・そばかすの改善効果

フォトフェイシャルには、シミやそばかすを改善する効果が期待できます。シミ・そばかすは、皮膚に黒いメラニン色素が沈着した状態。フォトフェイシャルの光は黒い色素に吸収され、メラニン色素を分解します。分解された色素はターンオーバーに伴い2~3日かけて少しずつ肌表面に浮き上がり、自然にはがれ落ちるでしょう。また、フォトフェイシャルには、メラニン色素の生成そのものを抑える効果も期待できます。

シミ・そばかすには、部分的なものであれば515nmのフィルター、顔全体であれば560nmのフィルター、お肌の深い部分のシミには695mのフィルターを使用します。

しわ・たるみの改善効果

フォトフェイシャルの光を照射して真皮層に刺激を与えることで、線維芽細胞が活性化し、しわ・たるみの改善効果が期待できます。線維芽細胞は、肌のハリを保つコラーゲン・弾力を支えるエラスチン・潤いを保つヒアルロン酸の生成を促す細胞です。繰り返すことでより効果が期待できます。

ちりめんジワには695m、顔全体のしわ・たるみには560nmのフィルターで顔全体に照射します。

フォトフェイシャルM22の回数は?

フォトフェイシャルM22の効果を実感するには、5~10回治療を重ねるのがおすすめです。1回の施術で効果を実感できる人もいますが、回数を重ねるほど実感しやすくなる治療です。

フォトフェイシャルM22の施術頻度   

フォトフェイシャルM22の施術頻度は月1回程度が目安です。症状の程度により、効果が出る回数は異なります。ただし、頻回な施術は肌にダメージを与えるリスクがあります。

フォトフェイシャルM22とフォトRF、ICONの違い

フォトフェイシャルM22・フォトRF・ICONは、全てIPL治療ができるマシンです。それぞれ、波長や得意とする症例が異なります。

【フォトフェイシャルM22】

フォトフェイシャルの波長は560~1,200m。6種類の幅広い波長を症状に合わせてフィルターで制御することで、1台で効果的な治療ができます。

【フォトRF】

フォトRFはIPL光治療にRF治療を加えた治療機です。IPLの波長は580~980nm。光エネルギーでしみ・そばかす・赤ら顔など様々な症状を改善し、RF(高周波エネルギー)で真皮層の奥に働きかけて肌のハリやキメを整える治療です。

【ICON】

ICONはIPL光治療器です。500~670nmと、870~1200nmの2つの波長で、比較的深い層にあるシミ・くすみ・赤みを治療します。フィルターなしで、複数の波長を一度に照射することができ、さまざまな効果が期待できます。

フォトフェイシャルM22の料金

フォトフェイシャルM22の料金は、クリニックにより異なります。美容医療は自由診療で、保険診療のように点数・料金が決まっていません。施術そのものの料金はもちろん、カウンセリング代・診察代・アフターケア代などが含まれているか追加になるかも確認しておきましょう。

フォトフェイシャルM22の痛み

フォトフェイシャルM22の施術中の痛みは、ゴムではじかれるように感じることがあります。特に、皮膚が薄い部位、シミの濃い部位は痛みを感じやすいところです。痛みの感じ方には個人差はありますが、麻酔を使わずに治療ができる程度でしょう。

フォトフェイシャルM22のダウンタイム

フォトフェイシャルM22のダウンタイムはありません。施術後は赤みやひりつきが出る可能性がありますが、ほとんどの場合は数時間で治まるでしょう。万が一、赤みやひりつき、痛みなどの症状が3日以上続いたり強くなったりした場合はクリニックにご連絡ください。

照射後すぐにメイク・洗顔・シャワーが可能です。照射した部位のシミやそばかすは一時的に濃くなり、かさぶたになる可能性がありますが、3~4日で剥がれ落ちます。日常生活に大きな影響はないでしょう。

フォトフェイシャルM22で失敗しない方法

フォトフェイシャルM22で失敗しないためには、術後のスキンケアが大切です。この時期にスキンケアを怠ると、かえってシミなどの肌トラブルを招いてしまいます。

照射した部位のシミやそばかすは一時的に濃くなり、かさぶたになる可能性がありますが、3~4日で自然に剥がれ落ちます。かさぶたは無理に剥がすと跡になってしまうことがあるため、必要以上に触れないよう注意しましょう。また、術後の肌はいつも以上にデリケートな状態なので、保湿や紫外線対策を徹底してください。

イセアクリニックのフォトフェイシャルM22

イセアクリニックのフォトフェイシャルは、厚労省承認の医療機器「M22」をご用意しています。フィルターは承認を受けている6種類を使用しています。

イセアクリニックでは、おひとりおひとりの肌状態に合わせてフォトフェイシャルを含むフルオーダーメイドの治療「パーソナルスキンケアプラン」で、最適な治療の組み合わせを提案させていただきます。カウンセリングは無料です。お気軽にご相談ください。            

フォトフェイシャルM22に関するよくある質問

フォトフェイシャルM22に関するよくある質問にお答えします。

フォトフェイシャルM22は効果なし?

答え

フォトフェイシャルM22には、「ニキビ・ニキビ跡の赤み」「毛穴」「酒さ・赤ら顔」「シミ・そばかす」「しわ・たるみ」などの改善効果が期待できます。

フォトフェイシャルM22は肝斑に効果がある?

答え

フォトフェイシャルM22を肝斑がある部位に照射をすることで、肝斑が悪化する可能性があります。施術時は該当部位の照射を避けるか、照射量を調整します。

フォトフェイシャルM22の施術間隔は?

答え

フォトフェイシャルM22の施術頻度は、月1回程度が目安です。

まとめ

今回は以下の内容についてご説明いたしました。

・フォトフェイシャルM22とは

・フォトフェイシャルM22の効果

・フォトフェイシャルM22の回数は?

・フォトフェイシャルM22とフォトRF、ICONの違い

・フォトフェイシャルM22の料金

・フォトフェイシャルM22の痛み

・フォトフェイシャルM22のダウンタイム

・フォトフェイシャルM22で失敗しない方法

・イセアクリニックのフォトフェイシャルM22

フォトフェイシャルM22は厚労省の承認を得た医療機器で、特殊な光(IPL)を照射することでさまざまな肌トラブルへの改善効果が期待できます。フィルターを交換することで、「ニキビ・ニキビ跡の赤み」「毛穴」「酒さ・赤ら顔」「シミ・そばかす」「しわ・たるみ」などの症状に合わせて波長を選択できます。

M22は従来のフォトフェイシャルよりも細かな設定ができるため、肌状態に合わせた施術を行うことが可能です。また、M22・フォトRF・ICONはいずれもIPL治療ができるマシンですが、波長や得意とする症状が異なり、M22は560~1,200mの波長にフィルターを使うことで、目的に合わせて効果的に出力できます。

1か月間隔で5~10回繰り返すと効果が実感できるでしょう。痛みやダウンタイムはほとんどありませんが、術後は肌トラブルを起こさぬようスキンケアを徹底してください。

気になる症状やご不明な点はお気軽にご相談ください。肌状態の診断はもちろん、最適な治療の組み合わせやホームケア、治療間隔についても提案させていただきます。

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皮膚外科医 大山 希里子
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