目次
美容クリニックには、自由診療だけでなく保険適用になる治療もあります。
美容目的のエラボトックスは保険適用外ですが、他の目的での治療ならば保険適用になるでしょうか。
エラボトックスは美容クリニック以外にも、歯科医院で受けることができます。
美容クリニックと歯科医院の治療の違い、エラを小さくしてくれる保険適用の他の治療も紹介します。
保険適用外でも、エラボトックスの料金を結果的に安く抑える方法も紹介します。
美容目的のエラボトックスは、小顔効果を期待して選ばれています。
ボトックス注入とは「ボトリヌストキシン」という製剤を注入することで、脳から筋肉を動かす指令を伝える神経伝達物質「アセチルコリン」の分泌を抑え、過度に緊張した筋肉に働きかける治療です。
食いしばりなどで過剰に張り出したエラの咬筋に製剤を打つ“エラボトックス”は、咬筋の動きを一定期間抑えることができます。
咬筋が徐々に委縮していくと、小顔効果が期待できます。
エラボトックスは保険適用外です。
原則として、病気やケガによる障害を治療する場合には健康保険が適応されますが、美容上の理由で治療を受ける場合には健康保険は適用されません。
美容外科で行われるエラボトックスは小顔効果という美容目的の治療のため、保険適用外です。
歯科における歯ぎしり・食いしばりの治療にも歯ぎしり・食いしばりの治療がありますが、他の治療が保険適用されており、ボトックスは保険適用外です。
残念ながら、美容クリニックや歯科で行われるエラボトックスが保険適用になるケースはありません。
ただし、歯科治療におけるエラボトックスは美容クリニックにおける治療と異なり、医療費控除の対象となります。
生計を一緒にしている家族の医療費が年間10万円を超えた場合、超過分が控除されます。
ボトックスで保険適用になるのは、アゴや舌、顔面の異常な筋活動が持続する「口顎ジストニア」という疾患だけで、対象となる人はごくわずかです。
歯科医院と美容クリニックでのエラボトックスの違いは、治療目的と期待される効果です。施術方法は歯科医院でも美容クリニックでも共通しています。
歯科医院における目的は、食いしばりや歯ぎしり、それに伴う歯の擦り減り、歯や歯茎の痛み、顎関節症、首や肩の凝りなどの症状を抑えることです。
目的は違っても方法が同じため、歯科でボトックスを受けた場合も、結果的に小顔効果や食いしばりによる口周りのしわ改善につながることはあります。
ただし、食いしばりや付随する症状以上の美容効果は期待できません。
小顔効果が期待できる治療には「マウスピース」のように保険適用のものもあります。
また、保険適用外では「バッカルファット除去」「エラ削り」などがあります。
寝ている間の食いしばり改善には、マウスピースを上顎に装着する「スプリント療法」があります。
口の中を型取りして作成したものを睡眠時に装着します。
ゴム製のソフトなもの、プラスチック製の硬いものがあり、歯ぎしりの緩衝材として使用します(健康保険3割負担で約3,000円)。
なお、歯ぎしり・食いしばりをしているかどうかを確認するには「ウェアラブル筋電計」という寝ている間に小型装置を装着する検査もあります(健康保険3割負担・約2,000円)。
顔が大きい原因は、咬筋だけでなく脂肪の場合もあります。
バッカルファット除去は、脂肪が原因の下膨れを改善する治療です。
口の中を切り、脂肪のかたまり(バッカルファット)を取り除き、輪郭を細く小顔にします。
局所麻酔下で60分程度行われます。
傷は口の中なので、通常は見えません。
イセアクリニックでは、診察代や麻酔代込み、片側198,000円、両側319,000円で提供しております(保険適用外)。
顔が大きい原因は咬筋や脂肪の他にもうひとつ、骨格によるものがあります。
エラ削りは骨切り整形のひとつで、エラの骨を削り、フェイスラインを整え小顔を手に入れる手術です。
全身麻酔下60分程度の施術で、半永久的な効果を得ることができます。
傷はできますが、通常は見えない部分です。
イセアクリニックでは1,320,000円(全身麻酔代として別途110,000円)で提供しております。
顔の大きさの原因が咬筋の張りであれば、保険適用ではありませんがエラボトックスがおすすめです。
理由としては、外科手術に比べリスクが小さい、作用が穏やかでバレにくい、費用が抑えられる、メスを入れないため傷跡が残らない、ダウンタイムが短い、苦痛が少ないことなどが挙げられます。
寝ている間の食いしばりが原因であれば、歯科のマウスピースが保険適用となるため安価で小顔効果も得られますが、口の中に異物を入れるため、違和感で眠れなくなることや、起床時に顎の痛みを感じることがあります。
エラボトックスは保険適用になりませんが、料金を安く抑えるには、 「アフターケアのあるクリニックを選ぶ」「継続して同じクリニックに通う」「技術力のあるクリニックを選ぶ」などの方法が考えられます。
エラボトックスの小顔効果が持続する期間は約3~4か月です。
効果を維持するために繰り返し打つことを考慮し、1回限りの料金だけでなく、追加注入やリピート利用時のアフターケアが充実しているかどうかもチェックポントです。
エラボトックスの効果には個人差があります。
クリニックでは、注入量や注入した層の深さ、副作用を含めた経過などをカルテに記録しています。
同じクリニックであれば、前回までの経過を考慮したうえで、適切な注入部位を選択し、注入量や注入ペースを提案してくれるでしょう。
エラボトックスは失敗すると基本的に修正ができません。
薬の効果が切れるのを待つことになります。
口を開けにくくなったり、物を噛みづらくなったり、見た目が不自然になったりしても、すぐには元に戻らないため、技術力のあるクリニックを選びましょう。
表情筋はひとりひとり癖があります。
解剖学を熟知した医師に、注射を打つ位置、深さ・向き、量、バランスを見極めた施術をしてもらうとよいでしょう。
同じ部位や製剤を使った症例、口コミなどを参考にしながら選びましょう。
イセアクリニックでは、解剖学を熟知した経験豊富な医師が治療を担当します。
経過を診ながら、安全で効果を維持しやすい施術に努めています。
医師の経歴や症例はホームページからご確認ください。
ボトックス注射のアフターサービスとして、1か月以内の追加注入が無料、「リピートプラン」として半年以内は10%オフとなります。
さらに「組合せプラン」として、ヒアルロン酸・ボトックスのいずれの組み合わせでも2部位以上に注入すると、合計価格から10%オフになります。
エラボトックスに関するよくある質問にお答えします。
【答え】
エラボトックスは、美容クリニックでも歯科医院でも保険適用になりません。
歯科では歯ぎしりや食いしばりのための治療がありますが、保険適用になるのは、現在のところ検査とマウスピースを装着する治療で、ボトックスは自由診療です。
歯科でボトックスを打つケースでは口顎ジストニアという疾患が保険適用です。
【答え】
美容クリニックのエラボトックスは小顔効果を目的としていますが、歯科治療は歯ぎしりや食いしばり改善が目的です。
そのため歯科では筋肉量やエラの張りのほか、金属の有無や歯周病の程度、口腔内の環境などを考慮した治療となり、得られる効果は歯ぎしりや食いしばり、それに伴う歯痛や頭痛、歯のすり減りの改善等となります。
【答え】
咬筋が動きづらくなり顎の疲れを感じることがあるかもしれませんが、他の筋肉がカバーしてくれますので食事ができなくなることはありません。
【答え】
エラボトックスの注入時は、重みのようなものを感じることはありますが、痛みはほとんどありません。
あらかじめ患部を冷やして表面麻酔を塗ってから注入します。
ご希望に応じ、不安や痛みを緩和する補助麻酔を追加することもできます(別途3,300円)。
今回は以下の内容について、説明させていただきました。
エラボトックスとは、エラにある咬筋にボトックスを打ち、動きを抑えることで委縮させ、小顔効果を狙った治療です。
エラボトックスは美容目的のため保険適用外です。
歯科治療では食いしばりや歯ぎしりの治療として行われ、結果的に咬筋の発達を抑えることができますが、保険適用外です。
保険適用の他の治療としてはマウスピースを装着する方法があります。
保険適用外でも、費用、リスク、傷、苦痛、ダウンタイムなどを考慮するとエラボトックスがおすすめです。
結果的に安く抑えるには、「アフターケアのあるクリニックを選ぶ」「継続して同じクリニックに通う」「技術力のあるクリニックを選ぶ」とよいでしょう。