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美容外科手術の医療事故への取り組み
美容外科手術には、どんな手術にもリスク・副作用があります。術後の軽い痛みや内出血,腫れなどは、ある程度、必ず起こる副作用です。その他、それぞれの手術によって、特有のリスクがあります。その中には、体質や体調によるものもありますし、単に術者の失敗、というものもあります。
もっとも避けなければならないのは当然、たまにニュースで見るような『死亡』や『重大な後遺症』を引き起こす医療事故です。
医療事故の多くは麻酔ミスが原因
実は、現在の美容治療において発生する重大な医療事故の多くは、『麻酔のミス』が原因となっています。医療の発達とは相反して、美容治療における麻酔事故は増加しているのが現実です。
なぜ美容治療における麻酔の事故が増えているのでしょうか?
美容外科手術における麻酔事故増加の原因は、明らかに、1人の美容外科医が手術しながら全身麻酔まで行う、という危険な手術が当たり前になってきていることにあります。また、術前検査の軽視も大変問題です。
美容外科手術というのは、基本的には健康な人が対象ですから、通常の病気の手術より麻酔のリスクは小さいと言われています。
しかし、美容外科手術においても何らかの持病のある方も少なくないですし、自分が病気である自覚がない場合もあります。
美容外科医は当然、麻酔が専門ではありません。
麻酔が専門でない医師と言っても、外科医であればほとんどの医師が全身麻酔をかけることはできます。それなりの経験もあるでしょう。しかし、手術をしながらの片手間で安全に行えるほど、全身麻酔は簡単なものではありません。
麻酔医と美容外科医の両方の専門医を持つ医師も稀にいますが、やはり一人で全身麻酔と手術を同時に行うのは安全とは言えません。
美容治療で危険な医師一人での全身麻酔が増えている理由
美容外科手術の『低料金化』と『便利化』が進んだからです。
麻酔専門医を手術担当医と別に用意すると、クリニックが負担する人件費は10万円/日以上増えます。
術前検査をしっかりと行うには、検査設備への投資が必要なうえ、毎回の検査経費も増加します。
結果として、患者様の手術費用・術前検査費用を安価に抑えることが難しくなります。
また、あるかどうかわからない大きな手術に備えて、毎日、麻酔専門医を用意することはできません。
『麻酔専門医の出勤日にしか手術ができない=患者様のご都合に合わせ難く、不便』
『麻酔医不在で手術を行う=患者様の都合に合わせた手術日程を組むことができ、便利』とも考えられます。
『低料金』や『便利』は、確かに大切なことです。
しかし、『より安く』、『より便利に』、を最重要と考えれば、『安全性』を犠牲にするしかない、という結論になってしまいます。