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  • 鼻プロテーゼの種類とは?形と材料の種類を解説

    投稿日:
    2022/04/20
    プロテーゼ隆鼻術 種類
    酒井 新介医師
    著者
    東京イセアクリニック
    日本形成外科学会 認定専門医
    技術指導医
    酒井 新介

    Shere

    鼻プロテーゼにはさまざまな種類があります。形や材質の違いについて、医師が解説します。クリニックによっても取り扱う種類は異なります。鼻プロテーゼの種類選びに迷ったときの選択ポイントを知って、理想の仕上がりを手に入れましょう。

    鼻プロテーゼ挿入術とは

    鼻プロテーゼ挿入術は、鼻スジにシリコンプロテーゼやゴアテックスなどの人工物を入れる手術です。目鼻立ちをくっきりさせたり、鼻を高くしたりすることができます。

    シリコンは乳がんの再建用に、ゴアテックスは心臓の手術にも用いられる安全な医療材料です。鼻の穴の内側の粘膜を切開し、鼻根部(鼻の付け根)から鼻尖部(鼻先)までポケットを作り、プロテーゼを挿入します。鼻根部では鼻骨(鼻の骨)を覆う骨膜(骨を包む硬い膜)の下にポケットを作成するため、触った感じは骨と一体化しています。鼻の内側の粘膜を切るので傷は見えません。

    2週間ほど腫れ、痛み、内出血などの症状がありますが、完成までは1か月程度で、効果は半永久的です。入替や抜去も可能です。

    鼻プロテーゼの種類

    鼻プロテーゼには、形や材料の異なるいくつかの種類があります。さまざまなサイズがありますが、さらにひとりひとりの形に合わせるために、手術中に医師が加工を施します。

    種類ごとの特徴、適した部位、メリット・デメリットを知り、適切な選択をしましょう。

    シリコン鼻プロテーゼの形の種類

    シリコン鼻プロテーゼの形には、「L字型」や「I字型」、L字型とI字型の間を取った「バード型」という3種類があります。

    L字型プロテーゼ

    L字型は、ローマ字のLの形をしたプロテーゼ。鼻の付け根から鼻先まで鼻スジをシャープに整え、鼻先をとがらせることができます。また、鼻柱を若干前に出すこともできるので、正面から見た鼻と小鼻のバランスを整えることができます。鼻先が尖っているので、内側からの圧迫により皮膚が薄くなり、プロテーゼの輪郭が浮き出るリスクを伴います。

    I字型プロテーゼ

    I字型は、ローマ字のIの形をしたプロテーゼ。鼻の付け根から鼻尖にかけての自然なラインを形成します。鼻先にかけてプロテーゼが薄くなるため、鼻先の皮膚には負担がかかりません。適切に挿入すれば、プロテーゼの輪郭が浮き出るトラブルは起こりにくい形です。

    バード型プロテーゼ

    バード型はL字型とI字型の中間の形をしたプロテーゼ。鼻スジをシャープにするだけでなく、鼻先を少しとがらせたい場合、バード型を用いることがあります。L字型をカットして成形します。

    シリコン鼻プロテーゼの形の選び方

    シリコン鼻プロテーゼの形は、リスクの少ないものを選びましょう。L字型やバード型は、鼻先の形はきれいになるものの、長期的には皮膚が薄くなるリスクが高くなります。このため、鼻先をプロテーゼでとがらせるよりも、鼻先をシャープに整える「鼻尖形成」や鼻先の向きや高さを変える「鼻中隔延長」などの併用が望ましいでしょう。

    隆鼻術の移植材料の種類

    隆鼻術(鼻を高くする手術)の移植材料には人工物であるシリコンプロテーゼ、ゴアテックスと筋膜や軟骨などの自家組織があります。それぞれの特徴を紹介します。

    シリコンプロテーゼ

    シリコンプロテーゼは軟骨に似た、適度な硬さがある素材。はっきりとしたラインを出したいときに適しています。アレルギーを起こしづらく、熱や湿気に強く、変質しにくい性質ですが、その分、不自然な印象になる可能性もあります。挿入後、プロテーゼの周囲に厚めの被膜が形成されますが、組織と癒着しづらいため、抜去はしやすいでしょう。

    ゴアテックスプロテーゼ

    ゴアテックスはシリコンよりも柔らかい素材。シリコンのように被膜を形成することや、動いてしまうことは殆どありません。柔らかく加工しやすく、軟骨に馴染みやすい性質のため、元々曲がっている鼻、鼻根部から眉間にかけてのなだらかなラインの形成に適しています。癒着しやすいため、シリコンよりは抜去しづらさがあります。

    自家組織

    人工物を入れることに抵抗がある人は、自家組織、主に肋軟骨を加工して挿入する場合もあります。感染に強く、アレルギーを起こすことはありませんが、軟骨は時間が経つと変形や吸収、癒着しやすい性質もあるため、修正は人工素材より困難です。

    鼻プロテーゼの選び方

    鼻プロテーゼには、それぞれの特徴、メリット・デメリットがあります。仕上がり、体質、将来の抜去や入替の可能性なども含め、ご自身にあったものを選択しましょう。

    鼻プロテーゼの種類選びに迷ったら

    鼻プロテーゼの種類選びに迷ったら、専門家の意見を参考にしましょう。クリニックのホームページなどで症例実績を確認し、鼻プロテーゼを多く取り扱っているところを選びます。

    施術前の事前カウンセリングでは、ご自身の鼻の状態に適した材料や形、種類によるメリット・デメリットを確認すること。長期間体内に入れることを考慮し、信頼できるクリニックで納得するまで相談しましょう。

    鼻プロテーゼの種類はクリニックによって違う

    鼻プロテーゼの種類は、クリニックにより取り扱いが異なります。プロテーゼに対する考え方の違い、得意な形や材料が、取り扱う種類に反映されています。それぞれの種類にメリット・デメリットがあるため、抜去や入替などのアフターフォローも含めてプロテーゼの種類やクリニックを選びましょう。

    イセアクリニックの鼻プロテーゼ

    イセアクリニックの鼻プロテーゼは、経験豊富な医師が治療にあたります。技術に自信があるので、再手術保証を設けています。取り扱う鼻プロテーゼの種類は、リスクの低いI字型のシリコンプロテーゼ。お一人お一人に合わせた形に整えてから挿入します。症例も掲載しておりますので、仕上がりをご確認ください。

    クリニックは形成外科専門医が常駐し、数多くの手術を扱う実績のあるクリニックです。カウンセリングは何度でも無料です。納得いくまでご相談ください。

    鼻プロテーゼの種類に関するよくある質問

    鼻プロテーゼに関するよくある質問にお答えします。

    鼻プロテーゼはずれませんか?

    答え
    適切な種類のプロテーゼを選択し、適切な治療を行えば、強い力でぶつけたり、圧迫したりしない限り、ずれることはありません。術後半年程度は、ぶつけたり必要以上の圧をかけたりしないよう、ご注意ください。

    L字型とI字型シリコンプロテーゼの違いは何ですか?

    答え
    L字型は鼻筋だけでなく鼻先もシャープに整えたいときに適していますが、皮膚が菲薄化し輪郭が浮き出るリスクもあります。I字型は鼻先まではありませんが、鼻筋を自然に整えるのに適しています。

    隆鼻術の移植材料にはどのような種類がありますか?

    答え
    鼻プロテーゼの種類は形、材料による違いがあります。シリコンプロテーゼはL字型、I字型、バード型があります、ゴアテックスは自在に加工することが可能で時に眉間にまで挿入することが可能です。自家組織にこだわる場合は耳介軟骨を使用する場合もあります。

    まとめ

    今回は以下の内容について説明しました。
    ・鼻プロテーゼとは
    ・鼻プロテーゼの種類
    ・鼻プロテーゼの形の種類
    ・鼻プロテーゼの注入剤の種類
    ・鼻プロテーゼの種類選びに迷ったら
    ・鼻プロテーゼの種類はクリニックによって違う
    ・イセアクリニックの鼻プロテーゼ

    鼻プロテーゼは人工物を挿入し鼻スジや鼻先を整える手術です。人工物はシリコンもしくはゴアテックスが一般的です。シリコンプロテーゼは、L字型、I字型、中間型と形による違いがあります。クリニックにより、取り扱う鼻プロテーゼの種類は異なります。鼻プロテーゼの種類選びに迷ったら、信頼できるクリニックに相談しましょう。

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