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  • 鼻プロテーゼが飛び出す原因と回避方法

    投稿日:
    2022/08/19
    プロテーゼ隆鼻術 飛び出す
    酒井 新介医師
    著者
    東京イセアクリニック
    日本形成外科学会 認定専門医
    技術指導医
    酒井 新介

    Shere

    鼻プロテーゼのリスクのひとつ「飛び出し」とは何でしょうか。鼻プロテーゼの飛び出しが起こる原因や時期、前兆、飛び出した場合に取るべき行動を解説します。万が一、鼻プロテーゼの飛び出しが起こった場合、再挿入には時期を空けるべき理由、実績のあるクリニックを受診すべき理由もお伝えします。

    鼻プロテーゼが飛び出すとは?

    鼻プロテーゼは鼻根(鼻の付け根)から鼻尖(鼻先)まで、鼻骨(鼻の付け根の骨)骨膜の下からNASAL SMAS(鼻の軟骨の上にある軟部組織)の下に作成されたポケット内に収まっていますが、まれに飛び出す事故があります。鼻先、鼻の穴の入り口近くのほか、L字型プロテーゼの場合、口の中に出てくることも。初期にはプロテーゼは必ずしもそのままの姿で飛び出してくるとは限らず、出てきた部分に小さくてピンク色をしたやわらかい皮膚が被さり、できものの様に見えることもあります。

    鼻プロテーゼが飛び出す時期

    鼻プロテーゼが飛び出す時期は、患部の状態により個人差があります。飛び出しは感染や皮膚の圧迫によって引き起こされますが、感染が現れるのは挿入後すぐのこともあれば、1年後のこともあります。プロテーゼ挿入時から皮膚に圧がかかり続けると、いつか限界がきます。飛び出しの兆候が出現した場合は、自然に良くなることはありません。

    鼻プロテーゼが飛び出す原因

    鼻プロテーゼが飛び出す原因としては、「L型のほうが飛び出しやすい」「無理なサイズのプロテーゼを挿入した」「プロテーゼが感染した」などが考えられます。

    L型のほうが飛び出しやすい

    鼻プロテーゼにはI型とL型があります。L型プロテーゼを使用すると、鼻先に圧がかかり、皮膚がL字型に引きのばされ薄くなります。鼻先が徐々に透けてきて目立つようになり、鼻先か鼻の穴の入り口近くからプロテーゼが飛び出てきます。現在はL型のリスクが知られるようになり、I型が主流となっています。L型を扱うクリニックは避けたほうがよいでしょう。

    無理なサイズのプロテーゼを挿入した

    プロテーゼが感染すると、飛び出す原因となります。感染した場合は、プロテーゼの挿入部を中心に皮膚が熱くなる、赤くなる、腫れる、痛みが出る、といった兆候のほか、鼻の穴から膿のような液体が出たり、異臭がしたりすることもあります。医療器具の滅菌や使い捨て、清潔操作を正しく行っているクリニックでは感染率は高くはありませんが、心配な場合は感染管理についてカウンセリングなどで確認しておくとよいでしょう。

    鼻プロテーゼが飛び出す前兆  

    鼻プロテーゼが飛び出す前兆として、皮膚が赤くなる、熱を帯びる、痛みや腫れがあらわれるなどの感染兆候、皮膚が薄くなりプロテーゼが透けて見える、ピンク色の肉芽組織と呼ばれるできもののようなものが見られることがあります。

    鼻プロテーゼが飛び出した場合に取るべき行動    

    鼻プロテーゼが飛び出した場合にとるべき行動は、まずは「赤みや違和感を覚えたら早めに受診すること」、医療機関で「感染していたら抗生剤治療、飛び出し出していたら洗浄処置を受けること」、それでも「改善しない場合はプロテーゼを抜去すること」です。

    赤みや違和感を覚えたら早めに受診する

    鼻や口の中に赤みや熱感などの違和感、できもののようなものがあれば、感染の可能性があります。様子をみずに早めに受診しましょう。症状が進むと、プロテーゼが飛び出してきたり、皮膚が壊死したり、飛び出さずとも抜去が必要な状況になります。

    抗生剤治療、洗浄処置を受ける

    プロテーゼが飛び出した場合や感染していた場合は、医療機関で洗浄処置、抗生剤治療を受けてください。抗生剤の効果は数日であらわれはじめますが、内服薬は医師の指示した日数分をすべて飲み切り、決して自己判断で中断することのないようにしてください。中途半端にやめると、わずかに残った細菌により再感染する可能性が高まります。

    改善しない場合は抜去

    感染後、抗生剤だけでは症状が改善しないことがあります。抗生剤は血液の届く皮膚には作用しますが、プロテーゼには血流がないため効果がありません。感染症状が続く場合は、プロテーゼについた細菌に体が抵抗できない状態にあるということ。この段階になるとプロテーゼの抜去が必要です。また、感染が進み壊死した組織は完全には回復せず、陥没修正などが必要になることもあります。

    鼻プロテーゼが飛び出した場合の再挿入は時期を空ける

    鼻プロテーゼの飛び出し後、すぐに再挿入をするのは危険です。プロテーゼが外気に触れていたことで、感染を招く可能性があります。プロテーゼを再挿入しても、体内にわずかに残った細菌から再感染を起こしかねません。再挿入を試みるなら、感染が治まり、周囲の組織に十分な抵抗力がついてからにすべきです。再挿入時期は医師とご相談ください。その際は、サイズの合ったI型プロテーゼを挿入しましょう。

    実績のあるクリニックを受診するのがおすすめ

    鼻プロテーゼの治療を受ける際は、実績のあるクリニックを受診しましょう。ホームページなどで医師の経歴や鼻プロテーゼの症例写真が沢山あるところ、自分と似た状態の症例があるところを選び、事前カウンセリングで飛び出しなどのリスクについて納得いくまで説明を受けましょう。リスクの高いL型プロテーゼの治療は避け、飛び出しや感染時の対応も確認しておきましょう。また、修正手術は通常の手術よりも難易度が高いため、技術力が求められます。修正手術も取り扱っているクリニックを選ぶとよいでしょう。

    プロテーゼ隆鼻術・鼻尖形成(耳介軟骨移植)・鼻翼縮小を行なっております。

    こちらの症例を詳しく見る

    鼻プロテーゼに関するよくある質問

    鼻プロテーゼに関するよくある質問にお答えします。

    プロテーゼは安全ですか?

    答え

    プロテーゼは比較的安全な医療材料です。ただし、外科治療のため感染や血腫のリスク、医師の技術不足により飛び出しなどのリスクがあります。

    鼻をぶつけると鼻プロテーゼは飛び出しますか?

    答え

    鼻をぶつけただけではプロテーゼが飛び出ることはありませんが、ぶつけるとずれることはあります。

    鼻プロテーゼが飛び出す兆候はありますか?

    答え

    プロテーゼが飛び出す兆候として、赤み、熱感、痛み、腫れなどの感染兆候、できもののような膨らみ、透けなどがあります。

    まとめ

    今回は以下の内容について説明させていただきました。

    ・鼻プロテーゼが飛び出すとは?

    ・鼻プロテーゼが飛び出す時期

    ・鼻プロテーゼが飛び出す原因

    ・鼻プロテーゼが飛び出す前兆

    ・鼻プロテーゼが飛び出した場合に取るべき行動

    ・鼻プロテーゼが飛び出した場合の再挿入は時期を空ける

    ・実績のあるクリニックを受診するのがおすすめ

    鼻プロテーゼが飛び出す原因は、プロテーゼのサイズ違いやL型プロテーゼによる皮膚の圧迫、感染です。挿入して数日で飛び出すこともあれば、1年後のこともあります。鼻プロテーゼが飛び出す前兆は、痛み、腫れ、赤み、熱い感じ、皮膚が薄くなって透けて見えること、できもののようなピンク色の皮膚のふくらみなどがあります。もし、鼻プロテーゼが飛び出したら、まずは医療機関に相談し、洗浄と抗生剤投与を受けましょう。それでも良くならなければ抜去し、再挿入は感染が落ち着いてからにすべきです。鼻プロテーゼの飛び出しを避けるためにも、症例の多い実績のあるクリニックを受診しましょう。

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