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  • 鼻尖形成は皮膚が厚い人も受けられる?医師が解説

    投稿日:
    2023/04/10
    鈴木 知佳医師
    著者
    東京イセアクリニック
    日本形成外科学会 認定専門医
    鈴木 知佳

    Shere

    鼻尖形成は「皮膚が厚いと効果が出にくい」と言われています。どうして皮膚が厚いと効果が出にくいのでしょうか。「皮膚が厚い人でも鼻尖形成は受けられるか?」「皮膚が厚い人が鼻尖形成を受けたら、どうなるのか?」という疑問に、〝皮膚が厚い人の鼻尖形成の症例〟も交えて、医師が解説します。さらに〝皮膚が厚い人におすすめの鼻尖形成以外の整形〟も紹介します。

    鼻尖形成は皮膚が厚い人も受けられる?

    皮膚が厚い人でも、鼻尖形成の内容や効果をご理解・ご納得いただくことで、治療を受けることができます。

    鼻尖形成は団子鼻の治療。団子鼻の原因には、「脂肪が厚い」「皮膚が厚い」「鼻翼軟骨が広がっている」などが挙げられます。手術では、鼻先の皮下組織を取り除き、左右に広がる鼻翼軟骨を中央に引き寄せることで、鼻先の向き、形、高さを調整します。余分な皮膚を切除する治療は行いません。鼻先を高くしたい場合、耳の軟骨を鼻先に埋め込む「耳介軟骨移植術」と併用することもあります。ダウンタイムは約2週間、完成までは約3か月です。

    団子鼻の主な原因が、余分な脂肪や鼻翼軟骨のみのケースに比べ、皮膚の厚みがあると変化がわかりにくいでしょう。

    皮膚が厚い人が鼻尖形成をするとどうなる?

    皮膚が厚い人が鼻尖形成をするとどうなるのかを、鼻尖形成の手術のステップ別に、効果とともに解説します。

    鼻翼軟骨に切れ目を入れる

    鼻先を細くする方法のひとつが、鼻先の形や大きさのもとになっている「鼻翼軟骨」を調整すること。はじめに切開した部分からハサミを入れ、皮膚と脂肪等を丁寧に剥離した後、鼻翼軟骨の頂上に切れ目を入れて弯曲を変える場合があります。軟骨が大きい人ほど効果があらわれやすい治療です。

    皮膚が厚い人への効果

    皮膚が厚いと、硬さも伴う傾向があります。日本人の鼻翼軟骨は大きくないため、鼻翼軟骨を切除しても大きな変化が感じられないことがあります。さらに、鼻翼軟骨の上に分厚く硬い皮膚が被さることで、効果が出にくくなるでしょう。そのため鼻翼軟骨に切れ込みを入れ、寄せやすくすることを行うことがあります。

    脂肪除去

    鼻翼軟骨と皮膚の間の余分な脂肪を切除することで、鼻先をスッキリとさせます。はじめに切開した部分からハサミを入れ、皮膚と脂肪等を丁寧に剥離した後、鼻先にある余分な脂肪を除去します。

    皮膚が厚い人への効果

    切除する脂肪の量が多い程、効果を感じやすくなります。ただし、硬く厚い皮膚が覆い被さったままなので、理想に近い効果が得られるとは限りません。

    耳介軟骨移植

    鼻先に耳介軟骨を移植すると、鼻先を尖らせたり高さを出すことができます。耳の裏から採取した軟骨を加工し、余分な鼻翼軟骨や脂肪を切除した後、鼻先に移植します。

    軟骨間縫合

    余分な軟骨や脂肪を除いた後、左右に広がった大鼻翼軟骨を中央に引き寄せると、鼻先が引き締まって小さくなります。

    メスを入れたくない場合、溶けない糸で軟骨間縫合のみを行う「埋没法」という術式もありますが、鼻先の余分な脂肪や軟骨が残っていると効果が出にくく、元に戻りやすいというデメリットもあります。

    皮膚が厚い人への効果

    鼻尖形成の効果は得られにくく、軟骨を縫い寄せることで、かえって鼻先に残った厚く硬い皮膚が盛り上がってしまうことがあります。正面から見ると小さくなったように見えても、横から見たときに丸く見える場合もあるため、注意が必要です。

    鼻尖形成の症例

    皮膚が厚い人の鼻尖形成の症例を、写真とともに解説します。

    プリテーゼ隆鼻術・鼻尖形成(耳介軟骨移植)・鼻翼縮小を掛け合わせた施術になります。

    こちらの症例を詳しく見る

    皮膚が厚い人におすすめの鼻尖形成以外の整形

    皮膚が厚い人におすすめの「鼻尖形成」以外の〝鼻先を整える治療〟には、「鼻中隔延長」「糸リフト(スレッドリフト)」などがあります。

    鼻中隔延長は、鼻の穴の間にある「鼻中隔」という壁に耳介軟骨や肋軟骨を移植し、鼻の向きや高さを整える治療。鼻尖形成が〝鼻翼軟骨の形を整えることで、鼻先をシャープに整える手術〟だったのに対し、鼻中隔延長は〝鼻中隔を前に出し鼻翼軟骨を縫いつけることで、鼻先の向きや高さを整える手術〟です。手術は全身麻酔下で行われ、ダウンタイムは約2週間、完成までは3か月。半永久的な効果が得られます。

    糸リフト(スレッドリフト)は「切らない鼻中隔延長」とも呼ばれます。鼻先から鼻筋にかけて溶ける糸を入れることで、メスを入れずに、自然に鼻筋を通し高くします。局所麻酔下で行われ、ダウンタイムは約1~2週間。痛み、腫れ、内出血などの症状が現れることがあります。効果は1年程度持続します。

    皮膚が厚い人でも鼻尖形成を受ける価値はある?

    鼻の皮膚が厚い人でも、「脂肪の厚み」や「鼻翼軟骨の広がり」など団子鼻の原因が他にあったり、耳介軟骨移植を行ったりすれば、多少の変化が得られることもあります。まずは医師の診察を受けてご自身の鼻の状態を把握し、どの程度変化が得られるのか判断してもらいましょう。そのうえで、納得のいく変化が見込まれるのであれば、鼻尖形成を受ける価値はあるでしょう。

    迷っているならカウンセリングが手厚いクリニックがおすすめ

    ご自身の団子鼻の原因が〝皮膚の厚み〟によるものかどうかは、医師でないと判断が難しいでしょう。「団子鼻を治したい」「団子鼻は皮膚が厚いせいかもしれない」「鼻尖形成では治らないかもしれない」と迷っているなら、事前カウンセリングで納得できるまで専門家に相談してみましょう。

    イセアクリニックの鼻尖形成は、技術と経験の豊富な医師が担当します。鼻の状態を診て、適した治療・術式を提案させていただきます。カウンセリングは医師とカウンセラーのWカウンセリングを行っています。治療に関することは医師に、プランや医師に聞きそびれたこと、聞きづらいことがあればカウンセラーにお尋ねください。納得するまで、何度でも無料でご相談いただけます。

    鼻尖形成に関するよくある質問

    鼻尖形成に関するよくある質問にお答えします。

    鼻の皮膚が厚い場合、鼻尖形成をしても効果がないのでしょうか?

    答え

    鼻の皮膚が厚い場合、「鼻尖形成」で鼻翼軟骨を引き寄せるだけの術式を選択しても、効果が出にくい場合があります。鼻先を尖らせるには、「軟骨移植」がおすすめです。まずは無料カウンセリングにお越しください。状態を診て最適な術式を提案させていただきます。

    鼻尖形成後、横から見たら鼻が丸く見えます。失敗でしょうか?

    答え

    「鼻尖形成」にはさまざまな術式があります。鼻翼軟骨を中央に引き寄せるだけの術式では、正面から見て細くなっても、横から見て丸く見えることがあります。余分な脂肪を除去することで、すっきりとします。ただし、皮膚がもともと厚いと効果が出にくいことがあります。再手術の適応になるかどうか、まずは状態を診させていただきます。

    耳介軟骨移植をしなくても鼻先は丸くなくなりますか?

    答え

    「鼻尖形成」は「耳介軟骨移植」をしない術式でも、鼻の状態により鼻先の丸みを解消することはできます。ただし、しっかりとした変化を出すには「耳介軟骨移植」が適しています。

    鼻は少しの変化で鼻全体・顔全体の印象が変わります。全体のバランスを整えるために、耳介軟骨移植を提案することもあります。

    まとめ

    今回は以下の内容について説明させていただきました。

    ・鼻尖形成は皮膚が厚い人も受けられる?

    ・皮膚が厚い人が鼻尖形成をするとどうなる?

    ・皮膚が厚い人の鼻尖形成の症例

    ・皮膚が厚い人におすすめの鼻尖形成以外の整形

    ・皮膚が厚い人でも鼻尖形成を受ける価値はある?

    ・迷っているならカウンセリングが手厚いクリニックがおすすめ

    鼻尖形成は皮膚が厚い人でも受けることができます。ただし、余分な脂肪や鼻翼軟骨を切除して縫い合わせても、分厚く硬い皮膚が被さったままだと、期待ほどの効果は得られないことがあります。耳介軟骨移植は多少の効果が見込めますが、個人差があります。皮膚が厚い人におすすめの「鼻尖形成」以外の治療は、「鼻中隔延長」や「糸リフト(スレッドリフト)」。皮膚が厚い人でも、事前のシミュレーションで納得できる変化がみこまれるようであれば、鼻尖形成を受ける価値はあるでしょう。

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