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  • 鼻尖形成の失敗はどんなもの?失敗を防ぐには?

    投稿日:
    2021/08/24
    鼻尖形成・鼻尖縮小
    鈴木 知佳医師
    著者
    東京イセアクリニック
    日本形成外科学会 認定専門医
    鈴木 知佳

    Shere

    こんにちは。東京イセアクリニック形成外科医の鈴木知佳です。

    団子鼻を改善して鼻先を細くしたい。
    鼻尖形成が良さそうと思ってみても、わからないことが多いと失敗はない かと不安になります。鼻尖形成の手術の内容や術後に起こり得る症状やリスク、順調な経過を過ごしていただく ための行動を知り、自分に合った手術かどうか検討していただきたいと思います。

    鼻尖形成ってどんな手術?

    鼻尖形成は鼻先(鼻尖)をシャープに整えて、団子鼻を改善するために行う外科手術で、部分麻酔をして行いま す。
    クリニックよって「鼻尖縮小」と呼ばれることもあります。
    団子鼻の原因は、鼻先の脂肪に厚みがあること と、鼻先にある鼻翼軟骨が広がっていること。そのため、鼻先の脂肪を除去したり、左右の小鼻にある鼻翼軟骨 を縫い寄せたりして、鼻先の丸みを改善します。
    小鼻が小さい方やしっかりとした変化を希望する方などは、鼻 の内側、場合によっては外側を切り開き、必要に応じて軟部組織を取り除き、軟骨を挿入するなどして縫合しま す。挿入する軟骨は、耳の軟骨を採り、加工します。手術時間は 60~90 分です。鼻の穴と穴の間を切った場合 は、吸収される糸を使います。外側を切った場合や軟骨をとった場合は、5~7 日後に再診を行い、抜糸を行います。

    鼻尖形成の失敗やリスクは?

    まず、鼻尖形成は外科手術ゆえに、「血腫」「感染」「瘢痕」というリスクが必ず伴います。

    血腫

    鼻尖形成では鼻と、場合によっては耳にもメスを入れます。メスを使うことにより出血します。その血液が 溜まって塊となり腫れることがあります。血腫は基本吸収されていきますが、吸収されにくい場合痛みを伴 ってくることもあります。痛み止め薬を内服してもおさまらないほどの痛みがある場合は、速やかに適切な 処置を行いますのでご安心ください。

    感染

    メスを入れることにより、皮膚内や空気中の細菌が傷口から入り込み、感染のリスクがあります。イセアク リニックでは、院内全ての清潔を保ち、感染対策を徹底しています。また、術後は抗生物質を内服していた だくことでも感染を予防しています。もちろん、クリニックを出た後も傷口から細菌が入り込まないように、 生活指導をさせていただきます。

    瘢痕(傷あと)

    鼻と鼻の間にある鼻柱をきると、傷あとが残ることがあります。術後数か月は膨らみや赤みが出ますが、半 年~1 年で徐々に薄くなっていき、白く平らに落ち着いていきます。

    そのほか、鼻尖形成特有の失敗やリスクとしては以下が挙げられます。

    効果が感じられない・元に戻る

    糸で行う簡易的な術式では、効果を感じられなかったり、元に戻ってしまったりすることがあります。イセ アクリニックでは、鼻尖形成を受ける方のうち、約 7 割が軟骨移植を希望されています。カウンセリング時 に小鼻の状態を見ながら変化の希望などをうかがい、適切な術式を選択します。

    ピンチノーズになる

    ピンチノーズとは鼻先が洗濯ばさみで挟んでいるようになった状態です。鼻尖形成を繰り返したり、鼻先を 細くしすぎたりすることが原因です。皮膚が薄い人に起こりやすい症状です。イセアクリニックでは、治療 前に行うカウンセリングの際に、必要に応じ軟骨を鼻先に移植するなど選択肢を提案します。

    鼻の穴の形がいびつになる

    軟骨の固定位置が正しくないと、失敗して鼻の穴がいびつになってしまうことがあります。元々鼻の穴に左 右差がある方といらっしゃいますが、軟骨の固定位置などの原因でなってしまった場合は再手術を行うこと があります。

    豚鼻・アップノーズになる

    豚鼻、アップノーズとは、鼻筋が短い状態や反り返っていたりする状態です。移植する軟骨のサイズがあっ ていない場合に起こり得る失敗です。再手術により修正が可能です。

    鼻先が尖りすぎる・鼻先が曲がる

    同時に鼻筋にプロテーゼを入れる別の治療をした場合などに起こり得る失敗です。

    こうした失敗の原因は、やりすぎや無理なデザインです。
    イセアクリニックでは、医師とカウンセラーによる W カウンセリングを行っています。なるべくリスクを抑えながら理想に近づくために、術前に納得がいくまで、何 度でもカウンセリングを受けることができます。

    鼻尖形成のダウンタイムに起こる症状と過ごしかた

    術後はダウンタイムに起こる症状を知っておくと、必要以上に不安にならずに済みます。また、それらの症状を 悪化させないような過ごしかたも知っておくと良いでしょう。

    ダウンタイムの症状

    鼻尖形成のダウンタイムは約 2 週間、その間、「腫れ」「内出血」「痛み」が出る場合があり、その後も完成まで は不安定な症状が続きます。術後、「もしかして失敗?」と思うような症状があるかもしれません。個人差はあ りますが、術後は必ず起こる症状です。慌てず、術後に適した生活を送ってください。

    痛みに対しては、痛み止めの処方もあるので、必要に応じて内服してください。腫れや内出血を抑えるために、 術後はテープで鼻先を固定し、耳の軟骨を採取した場合は、耳も圧迫固定を行います。

    完成までは 3 か月が目安となります。1 か月後、3 か月後に経過観察のため再診がありますので、気になる症状 はご相談ください。

    術後の過ごしかた

    術後は傷口に触れたり、傷口や縫合した糸を濡らしたりしないでください。

    例えば、当日は洗顔もシャワーも可能ですが、傷口は避けて行ってください。メイクは皮膚をこすり、メイクが 傷から入る可能性があるため、傷口は避けます。入浴は術後5~7日後に行う抜糸の翌日から、抜糸がないとき は 1 週間後から可能です。目元の治療ではないのでコンタクトは当日、マツエクは翌日からできますが、鼻の手 術なので、鼻をかむのは 2 週間後からになります。その他、飲酒や運動など、極端に血流がよくなると傷が腫れ たり痛みを起こしたりすることがありますので、1 週間は控えてください。

    まとめ

    この記事では、以下の内容について解説させていただきました。

    ・鼻尖形成の治療方法について
    ・鼻尖形成の失敗やリスクについて
    ・鼻尖形成の術後に起こり得る症状について
    ・鼻尖形成後の過ごしかた

    鼻尖形成は、外科手術なのでリスクはありますが、術前のカウンセリングや術後に適した生活行動で防げること もあります。ダウンタイムの症状など、起こりうることを想定しておけば、失敗かもと不安になる要素を減らす ことができます。

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    美容外科・皮膚科
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