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  • 下眼瞼脱脂術で涙袋はなくならない 目の下のクマ・たるみと涙袋の関係を解説

    投稿日:
    2021/04/07
    下眼瞼脱脂術
    未分類医師
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    未分類

    Shere


    東京イセアクリニック形成外科医の鈴木知佳です。

    「目の下のクマ・たるみを取るために下眼瞼脱脂術を行うと、涙袋までなくなってしまうのではないか」と不安に思う方もいるのではないでしょうか。目の下のたるみと涙袋は隣接していますが、別物です。目の下のクマ・たるみや下眼瞼脱脂術と、涙袋の関係性を明らかにし、下眼瞼脱脂術が涙袋に与える影響や、治療をしても涙袋がなくなってしまうことはないことをご説明します。

    目の下のたるみと涙袋の関係性

    涙袋と目の下のクマ・たるみは別物です。それぞれの違い、関係性をご説明します。

    涙袋とは?

    涙袋(涙堂)は涙や脂肪でなく、筋肉です。まつ毛の下にある、目をつぶるときに収縮する筋肉(眼輪筋)の一部が盛り上がったものです。ふくらみかたは筋膜や皮膚の厚みにより個人差があります。眼輪筋の膨らみと同時に、下眼瞼溝(かがんけんこう)と呼ばれるふくらみの下の溝がはっきりしていると、涙袋が強調されます。涙袋は「フェロモンタンク」とも呼ばれる美人の条件のひとつ。くっきりとした涙袋は、目を大きく小顔に見せ、若々しい印象を与えてくれます。

    目の下のクマ・たるみとは

    目の下のクマ・たるみは筋肉の張りではなく、脂肪です。目袋と呼ばれることもありますが、涙袋ではありません。若い人でも遺伝的に眼球の下にある眼窩脂肪が多いタイプの人もいますが、多くの場合、加齢などにより眼輪筋が衰えることで、眼球の周りを支える組織が緩んで下がり、眼窩脂肪が前に押し出されて突出してしまい、目の下が膨らんで見えます。さらにたるみが増してくると、眼窩脂肪が眼輪筋を圧迫して血流が滞り、目袋の脂肪の下に影(黒くま)やくぼみも生まれ、いっそう強調されてしまいます。目袋があると老けた印象を与えます。加齢によって現れやすいものですが、若い人でも寝不足やストレス、肌や体内の乾燥など生活習慣によりたるみが現れることがあります。目の周りの別の脂肪とは靱帯で区切られているため、目の上の脂肪が目の下に降りてくることもありません。目の下のクマ・たるみは、実年齢より老けて見えたり、疲れて見えたり、目が小さい印象を与えてしまいます。

    目の下のクマ・たるみが涙袋の見た目に影響する

    涙袋は目周りの筋肉、目袋は目の下のクマ・たるみによる脂肪で、別物ということはわかりました。では、その関係はどうなっているのでしょう。影響することはあるのでしょうか。

    目の下にたるみがなく平らな状態だと、涙袋である眼輪筋が盛り上がり、確認しやすい状態になります。反対に、目の下がたるみ、眼窩脂肪が膨らんでいると、隣接する涙袋や下眼瞼溝が目立たず、わかりにくい状態になります。さらに、目の下の膨らみなどが原因で目袋と涙袋との境目が隠れてしまっている場合、わかりにくいだけでなく、涙袋がたるみとつながっているかのように認識され、涙袋ではなく大きなたるみがあるかのように見えたり、たるみが二段あるかのように見えてしまったりすることがあります。

    涙袋を目立つように脂肪やヒアルロン酸を入れる治療法がありますが、目の下のたるみが残っていると、逆効果になる可能性もあります。どんなに涙袋が大きくても、目の下のたるみがあることによって、涙袋が目立たなくなって目袋が強調されてしまいます。

    目の下のクマ・たるみは、直接涙袋の形状に影響を与えることはありませんが、見た目に影響を与えます。目の下のたるみがなくなることにより、涙袋は認識しやすくなります。

    下眼瞼脱脂術が涙袋に与える影響は?

    目の下のクマ・たるみがなくなれば涙袋は認識しやすくなりますが、下眼瞼脱脂術をしても涙袋がなくなってしまうなど、涙袋に影響はないのでしょうか。

    下眼瞼脱脂術は文字通り、目の下(下眼瞼)の脂肪を取り除く(脱脂)治療法です。目の下の脂肪である眼窩脂肪が膨らんでいる人に、目の結膜部分から、ふくらみの原因となる脂肪をメスで取り除きます。
    下まぶたの構造として、皮膚のすぐ下に眼輪筋があり、眼輪筋のすぐ下には眼窩隔膜があります。眼窩脂肪は眼窩隔膜の下に3つの区画に分かれて包まれています。手術は皮膚側からではなく粘膜部分からのアプローチで、小さく切開して眼窩脂肪を引き出しますが、自然に塞がる程度の傷なので縫う必要もありません。筋肉である涙袋や皮膚には一切触れないため、涙袋を傷つけたり、小さくしたりすることはありません。むしろ、眼窩脂肪を取り除くと埋もれていた涙袋がキレイに出てくることがあります。
    シンプルな治療法のため、術後のダウンタイムは短く1~2週間ほど。痛みや内出血のほか多少の腫れがみられますが、もともと過剰だった脂肪を切除しているので、目元は術前よりひどく腫れてしまうわけではなく、時間の経過とともに目立たなくなっていきます。完治までは約3か月です。もともとの涙袋の大きさにもよりますが、術後の経過に伴い、涙袋も認識されやすくなります。

    下眼瞼脱脂術は、涙袋の見た目が強調されるという良い影響を与えてくれますが、悪い影響を与えることはありません。

    下眼瞼脱脂術の症例を解説

    下眼瞼脱脂術後のダウンタイムは内出血や腫れの症状が出ます。手術直後は、麻酔や手術による腫れの症状がみられます。その後も腫れが続く方もいますが、1~2週間ほどで目立った症状は治まります。1か月もすると症状は落ち着き、眼窩脂肪のふくらみやクマも目立たなくなります。すべての症状がおさまるには約3か月程度かかります。

    下眼瞼脱脂術を行う前と後の状態を見てみましょう。

    こちらの患者様の経過の様子もみていきましょう。

    【手術から3日後】

    【手術から1週間後】

    下眼瞼脱脂術後初期は腫れが出ることがあるものの、じきに治まります。

    【手術から1ヶ月後】

    紹介した症例写真を詳しく見る

    下眼瞼脱脂術をしても涙袋がなくなることはない

    涙袋は筋肉、目の下のクマ・たるみは脂肪です。下眼瞼脱脂術は目の下のたるみによって飛び出た脂肪を除去する治療法です。脂肪を切除しても筋肉に影響はありません。むしろ、涙袋はなくなるどころか、復活する可能性もあります。

    この記事では、以下についてご説明いたしました。

    目の下のクマ・たるみと涙袋の関係性

    涙袋とは?

    目の下のクマ・たるみ(下眼瞼)とは?

    目の下のクマ・たるみが涙袋の見た目に影響を与える

    下眼瞼脱脂術が涙袋に与える影響

    下眼瞼脱脂術前と後の変化

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