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  • 下眼瞼脱脂術の腫れは1~2週間!腫れの症状や対処法を解説

    投稿日:
    2021/04/07
    下眼瞼脱脂術 腫れ
    鈴木 知佳医師
    著者
    東京イセアクリニック
    日本形成外科学会 認定専門医
    鈴木 知佳

    Shere

    東京イセアクリニック形成外科医の鈴木知佳です。

    下眼瞼脱脂術を受けてみたいと考えたとき、術後にあらわれるまぶたの腫れが気になる人もいるのではないでしょうか。「人前に出ることができるの?」「どのくらいで術後の腫れが治まるの?」といった疑問にお答えします。期間や程度、腫れを軽減する方法や長引かせてしまう行為を知ることで、術後の経過や生活もイメージできるでしょう。

    術後の腫れの原因は?

    下眼瞼脱脂術に伴う腫れの主な原因は、「手術自体による腫れ」と「脂肪注入などの注入物による腫れ」、「内出血や感染症による腫れ」の3つがあります。

    「手術自体による腫れ」は、傷が治る過程で現れる正常な反応です。一般に、手術後は傷の周辺に新たな血管が集まり、傷を修復する過程で新しい組織が形成され、徐々に傷口が塞がります。傷の治りに従い、腫れも引いていきます。他院では止血のために高周波メスを使う場合がありますが、高周波メスは切った部分にある血管まで傷つけてしまい、血流とともに運ばれるはずの栄養が足りなくなり、傷の治りが悪くなったり、傷あとが残ったりします。当院には、出血を最小限に抑えた手術ができる技術があるので、余計な腫れのリスクがある器具を使わなくて済みます。

    「脂肪注入などの注入物による腫れ」は、不必要な腫れである可能性があります。当院が目のクマやたるみに対するアプローチとして選択している下眼瞼脱脂法はシンプルな術式であり、適切な量の脂肪を切り出すことにより、身体の他の部位からの脂肪採取および脂肪注入などの余計な施術を行わずに済むため、腫れを最小限にとどめることができます。脂肪注入には、感染リスクや定着しない脂肪が死んでしまうこと(壊死)や、壊死によるしこりなどのリスクもあり、感染が起これば腫れなどの反応がでることも。余計な施術を行わずに済むだけの技術力により、腫れを最小限に抑えることができるのです。

    「内出血や感染症による腫れ」を防ぐには、術後はぶつけたり擦ったりしないよう注意しましょう。当院では、あらかじめ感染予防のために抗生剤を処方しています。必ず服用してください。後述する「術後の腫れを長引かせないための行動」も参考にして過ごしましょう。

    術後の腫れのピークは2~3日、1週間で目立たなくなる

    下眼瞼脱脂術は眼周りの余分な脂肪をとるだけのシンプルな術式のため、個人差はあるものの、比較的腫れが少ない治療です。術後の腫れが目立つのは2~3日、1週間で次第に目立たなくなります。すべての症状がおさまり完成するのは3か月です。術後3日程度の休みがあると安心ですが、どうしても休みが取れない場合には、後述する「腫れを長引かせないための行動」を参考に過ごしてみてください。

    術後の腫れを写真で解説

    では、実際にどの程度の腫れが出るのか、当院で手術を行った症例を経過とともに見てみましょう。

    【手術直後】
    手術直後は、麻酔や手術による腫れの症状がみられます。

    【1週間後】
    その後の腫れには個人差があり、1週間ほどで目立った症状は治まります。中には症状がほとんど見られない方もいます。

    【1ヶ月後】
    1か月ほどで症状は落ち着き、眼窩脂肪のふくらみやクマも目立たなくなります。

    紹介した症例写真を詳しくみる

    術後の腫れを長引かせないための行動

    術後のダウンタイムに腫れはつきものですが、できれば腫れは長引かせたくないもの。腫れにつながる行為として、目元に刺激を与えること、目元の血流を良くすること、目を疲れさせるような行為は避けましょう。

    ・目元に刺激を与える行為

    目元に刺激を与える行為は、腫れや痛みにつながります。

    洗顔・シャワーは手術当日から可能ですが、目元を濡らさないようにしましょう。スキンケアやメイクは翌日から可能です。アイメイクは術後1週間からはじめられますが、擦りすぎると腫れにつながります。クレンジングによる刺激にも注意しましょう。メイク落としは肌に優しいミルクタイプを。アイメイクを落とす際は、コットンにクレンジングを十分にしみこませ、優しく抑えてそっと拭き取ります。ポイントリムーバーを使うと、比較的低刺激で簡単に落とせるのでおすすめです。

    コンタクトや目薬は術後1週間経ってから使用開始できます。清潔なものを使用し、感染がおこらないようにしましょう。下眼瞼脱脂術ではメスを入れるため、傷口から細菌が入ると感染を起こす恐れがあります。処方された抗生物質も必ず服用してください。感染は腫れや痛みを引き起こしてしまいます。

    目元を保護しながら腫れをカモフラージュするために、メガネをするのもよいでしょう。

    ・目の血流を良くする行為

    入浴は手術翌日から、飲酒は1週間後から、運動は1か月後から可能ですが、血流がよくなり、目が腫れる可能性があります。入浴はシャワーか短時間で済ませましょう。まぶたの裏側とは言え、メスを入れています。1か月は激しい運動は控えましょう。

    また、頭を低くして寝る行為は、患部に血流を集中させてしまいます。術後は頭部を心臓より高く保てるよう、枕を高くするなどの工夫をしましょう。

    ・目を疲れさせる行為

    長時間の運転、パソコン、スマホの操作は、目の疲れにつながります。仕事などでやむを得ず使用する場合は、適宜、休憩をはさみながら行いましょう。

    まとめ

    この記事では以下についてご説明しました。

    ・下眼瞼脱脂術後の腫れの原因

    ・術後の腫れの経過

    ・当院が行っている下眼瞼脱脂術後の腫れを目立たなくする対策

    ・術後の腫れを軽減するためにできること

    ・腫れを長引かせてしまう行為

    下眼瞼脱脂術後の腫れ傷が治る過程で現れる症状で、個人差はあるものの約1週間程度で治まり、メイクなどでカバーすればほとんど目立ちません。術後は目元を冷やし、外からの刺激や血流をよくする行為を避け、頭を高くして休むなどを心がけることで、腫れを最小限に抑えることができます。

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