今回は鼻の下ニキビの原因と治療方法を説明していきます。
鏡を見たときに鼻の下にポコッとニキビができ、人に見られるのが恥ずかしいと思う方は、少なくないと思います。 鼻の下ニキビの症状を改善したい方は、是非参考にしてください。
1 鼻の下ニキビに効果的な治療方法
鼻の下に出来てしまったニキビに対し皮膚科では、毛穴の詰まりを取り除くコメド圧出という方法と外用薬での治療が一般的で効果的です。
コメド圧出は、皮脂の詰まりや膿を取り除きます。ニキビの直接的な原因を取り除くため、早く効果を感じられます。
外用薬も効果的です。表皮の角化を防ぐことで、コメドが作られるのを抑制したり、殺菌効果で炎症を鎮静させます。場合によっては、内服薬やビタミン剤が処方されることもあります。コメド圧出と外用薬の治療は、皮膚科(保険診療)で受けることが出来ます。
ニキビは、毛穴に皮脂が詰まり、皮脂を栄養源とするアクネ菌の増殖による炎症や化膿といった様々な種類があります。
ニキビの種類は、白ニキビ、黒ニキビ、赤ニキビ、黄ニキビの4種類に分けられます。
このようにニキビは4種類あります。放っておくとニキビ跡になってしまう、赤ニキビ、黄ニキビがある方は皮膚科に行くことをおすすめします。
美容皮膚科について
美容皮膚科でも、ニキビ治療を受けることができます。美容皮膚科では、15種類の治療方法があり、大きく分けると下記の7種類の治療方法でニキビを改善していきます。
レーザー
光治療
ケミカルピーリング
イオン導入
内服・外用薬
コメド圧出
ニキビの種類や度合いによって、上記の治療方法を組み合わせることでニキビを改善していきます。
特にニキビが10個以上あり、種類が混在している重度の方にお勧めです。
2 鼻の下ニキビの特徴的な原因
鼻の下のニキビは、皆さんが思いつくような、ストレスや食生活はもちろん、実は生活するうえで無意識にやってしまうことの中に、ニキビの原因があります。
ここからは、鼻の下ニキビの原因をご説明していきます。
2-1 メイクに使う道具が不衛生
意外と意識していない原因として、メイク道具の衛生面が挙げられます。
毎日使用するブラシやスポンジは、ファンデーションや肌に付いている皮脂、ほこりなどが付着します。この汚れが肌に付着することでニキビの原因となるのです。出来る限り替えのものを用意し、1回使うごとに洗浄することをお勧めします。
2-2 無意識に与えてしまう刺激
鼻をかむときや男性だと髭、女性だとうぶ毛を剃るときなどに、ティッシュやカミソリで肌に刺激を与えてしまうと、ニキビが出来やすくなってしまいます。また、ニキビが出来ていると無意識に鼻の下を触ってしまいがちですが、この行為も刺激になってしまいます。鼻をかむときは優しくふき取り、髭を剃るときは、シェービングクリーム多めに塗り、ゆっくり傷つけないように心がけましょう。
また、女性のうぶ毛の処理は、皮膚に刺激の少ない電気シェーバーの使用しましょう。
ニキビができる原因は、寝不足やストレス、食生活、胃腸の不調などからくるホルモンバランスの乱れが皮脂の過剰分泌を促進し、毛穴が詰まってしまうことです。生活習慣と体内の体調を整えることが大切です。また、ニキビが気になって過度に洗顔を行いがちですが、乾燥の原因となります。肌が乾燥すると、油分を補おうと毛穴から皮脂が分泌されます。これが過剰分泌の原因となり、結果的に乾燥がニキビのできる要因となってしまうのです。ホルモンバランスの乱れや過度な洗顔は、ニキビができる原因につながります。ご自身の生活習慣を見直し、肌の保湿を心がけることが大切なのです。
このように鼻の下ニキビの原因には、根本的な生活習慣やスキンケア、意識していない習慣もあります。鼻の下のニキビを改善するためにこれらを意識してみましょう。
3 まとめ
今回は鼻の下ニキビの原因と治療方法を紹介しました。
・コメド圧出はニキビの原因に直接的に働くため効果的
・ホルモンバランスの乱れはニキビの原因
・メイク汚れはニキビの原因
・肌に刺激を与えてしまうとニキビが進行する
・生活習慣、スキンケア、刺激などを意識することでニキビは予防できる
ニキビは治ります。ご自身のニキビを把握し、クリニックの受診を検討してください。
この記事の監修
皮膚外科医
大山 希里子
経歴
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平成25年
藤田医科大学 卒
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平成27年
東京都立墨東病院皮膚科
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令和1年
東京イセアクリニック 入職
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令和2年
セルリアンタワーイセアクリニック院長就任
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令和3年
東京イセアクリニック 美容皮膚科診療部長就任