サウナでダイエット、その消費カロリーと効果とは

温泉施設やスポーツジムの設備でサウナを見かけたこともある方は多いのでしょうか。サウナといえば、たくさん汗をかくため、ダイエットによさそうなイメージがあります。具体的にどのような効能を期待できるのか、気になるサウナのダイエット効果についてまとめてみました。

サウナの消費カロリー

サウナに入った後では、入る前と比べて体重が減ります。しかし、サウナで落ちた体重の内訳のほとんどが身体の水分です。体脂肪が落ちたわけではありませんので、水分補給をすればすぐに体重が戻ってしまいます。サウナそのものによる消費カロリーは、体重や性別、年齢にも左右されますが、体重50kg、年齢30歳の女性では1時間あたり130kcalほどにすぎません。これは同じ時間のウォーキングやジョギングに比べると低い数値です。体脂肪を1kg減らすには、7000kcalを消費する必要がありますので、サウナだけで痩せるのは難しいといえます。あくまで他のダイエット法の補助として取り入れるべきでしょう。とはいえ、運動が嫌いな人にとって、リラックスしながらある程度のカロリーを消費できるのは大きなメリットになります。ダイエットはあくまでも毎日の小さな積み重ねが大切です。1日のカロリー収支を70kcalマイナスにできれば、3ヶ月で1kg近い体脂肪を燃やすことができます。

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サウナがダイエットに役立つ理由

そもそもサウナがダイエットに役に立つのは、消費カロリーの面だけではありません。
身体を動かすことの少ない現代人は、昔と比べて筋肉量が少なく、体温も低下しているといわれています。体温が下がると、1日のカロリー消費の大半を占める基礎代謝も下がってしまいます。体温が1℃下がると基礎代謝が13%下がるといわれます。現代人は昔の人に比べて消費カロリーそのものが減っているのです。
サウナでは室温の高い環境に一定時間滞在することで、冷えがちな身体を芯から暖めることができます。もちろん体温も上がりますし、血行も促進されるので新陳代謝も活性化します。さらに体温調節に大切な自律神経や甲状腺の機能にもよい影響を与えます。一度とはいわずに習慣化することで、体温を上げ、基礎代謝を改善することができるのです。
さらにサウナでは大量の汗をかくので、身体にたまった老廃物を体外に排出するデトックス効果が期待できます。もちろん余分な水分も追い出すので、むくみ解消にも効果的です。
サウナはそれ自体でカロリーを消費するというよりは、むしろ痩せやすい体質を作るのに役立ちます。ホットヨガがダイエットに良いといわれるのも、ヨガ単体の効果に加え、サウナによる健康・美容効果をも得ることができるためです。

woman sitting relaxed in wooden sauna

正しいサウナの入り方

体質改善効果が高いサウナですが、心臓など身体への負担が大きい入浴法でもあります。そのため入り方を間違えてしまうと危険です。より効果的に、より安全にサウナ浴をするためには、いくつかのコツを抑えることが重要です。
まず、入る前と入った後には必ず水分補給をします。サウナでは汗をかくので、水分補給をしないと脱水してしまいます。コップ1杯程度をめどにサウナの前後には水分をとりましょう。飲み物としては、余分なカロリーをとらないように、水やお湯、ノンカフェインのお茶などがお勧めです。アルコールは脱水症状を促進するので避けたほうがよいでしょう。入浴前後以外にも、入浴中はこまめに水分補給を行うとよいです。
サウナ室に入る前には、毛穴を綺麗にして汗をだしやすくするために身体を洗います。その後は心臓への負担を減らすために、湯船に10分ほどつかります。身体が濡れていると汗が出づらくなるので、サウナ室に向かう前に一度身体を拭くと良いでしょう。
そしてサウナ浴の開始となるわけですが、一度に長い時間入ってしまうと身体への負担が多くなります。10分程度を1セットとし、間に冷水浴を挟みながら何度か繰り返すようにしましょう。

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