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  • ヒアルロン酸で顎が溶けるって本当?医師が解説

    投稿日:
    2021/11/17
    あご あごヒアルロン酸 クレヴィエル
    大山 希里子医師
    著者
    東京イセアクリニック
    皮膚外科医
    大山 希里子

    Shere

    こんにちは、東京イセアクリニック 形成外科医の柚﨑です。


    「ヒアルロン酸を注入すると顎の骨が溶ける」と言われることがありますが、実際はヒアルロン酸で顎の骨が溶けることは殆どありません。

    どのような場合に顎の骨が溶けるのか、溶けないための施術方法を含めてヒアルロン酸注入に失敗しないための方法を医師が解説します。

    顎のヒアルロン酸注入とは

    ヒアルロン酸は人体にもともと含まれているゼリー状の成分で、外部から皮膚に注入することで皮膚の内側からボリュームを出したり形を作ったりすることができます。


    顎へのヒアルロン酸注入の主な目的は輪郭形成です。

    顎の輪郭形成のなかでも、傷が残らない、ダウンタイム症状が軽いなどの理由で選択されます。

    顎をシャープに形成する、顎を前に出し整ったEラインをつくる、小顔に見えるなどの効果があります。


    さまざまな種類の製剤がありますが、顎には硬めの製剤が適しています。

    ヒアルロン酸注入で骨が溶けることは殆どない       

    ヒアルロン酸注入で顎の骨が溶けることは、殆どありません。

    骨が溶けるのは、ヒアルロン酸の成分によってではなく、注入の方法や量によるものです。

    技術や経験のある医師が適切な量を適切な部位に注入すれば、基本的に骨は溶けません。

    ヒアルロン酸で顎が溶けるケース

    ヒアルロン酸で顎が溶けるケースには、顎にヒアルロン酸を「大量に入れて強く圧迫した場合」や「炎症が起きた場合」「プロテーゼなど他の治療が原因の場合」が考えられます。

    大量に入れて強く圧迫した場合

    骨は“強い圧力が持続的に加わることで溶ける性質”を持っています(bone remodelingと言います)。

    顎に大量にヒアルロン酸を入れることで顎の骨に強い圧迫が続くと、骨が委縮し、溶けて変形する可能性はあります。

    ただし、圧迫されるほど大量に注入されることは滅多になく、また注入された成分は緩やかに吸収されて、自然に圧が減少します。

    万が一、骨の凹みなどが見つかれば、注入を中止したりヒアルロニダーゼで溶解したりして、圧迫を解消することができます。                          

    炎症が起きた場合

    顎の骨(下顎骨)が溶ける他の可能性として、顎の骨の中に細菌が侵入して炎症が起きた場合があります。

    下顎は上顎よりも血流が悪いため、侵入してきた細菌がに対して免疫応答がより弱く、炎症を起こしやすい傾向にあります。

    ヒアルロン酸注入で生じる傷は1mm程度ですぐに閉じますが、雑菌が入らないよう、術後はなるべく患部を触らないようにしましょう。

    クリニックでは医療施設として感染対策を徹底し、衛生環境の保持に努めています。


    万が一感染傾向を認めた場合、抗生剤の内服や点滴をすることで感染を抑えることができますが、ヒアルロニダーゼを投与することもできます。

    プロテーゼなど他の治療が原因の場合

    骨は強い圧力が持続的に加わることで委縮し変形します。

    顎に関わらず、同一部位に長時間にわたってプロテーゼなどが接触し圧迫を生じると、骨が溶けることがあります。

    プロテーゼ挿入の際は、一箇所に圧迫が無いよう、顎全体に均一にフィットするように、一人ひとりに合わせてプロテーゼを削るなどして調整を行います。

    なお、顎にヒアルロン酸が入った状態でプロテーゼを入れると、ヒアルロン酸が吸収された後にプロテーゼがずれてしまう可能性があるため、残っているヒアルロン酸はダーゼで溶かしてから挿入します。

    ヒアルロン酸で顎が溶けないための施術方法

    ヒアルロン酸で顎が溶けないための施術方法としては、「骨上に大量に注入しない」「脂肪層筋層にも注入して、顎にかかる圧迫を分散させる」などの方法があります。

    骨上に大量に注入しない

    骨は部分的な圧迫により溶けることがあります。

    ヒアルロン酸が顎の骨を圧迫しないよう、骨上に注入する場合は、大量注入は避けて行います。

    治療後、万が一骨の変形がみられる場合は、ヒアルロン酸を分解する“ダーゼ”を注入することで、圧迫を緩和することができます。

    脂肪層筋層にも注入して、顎にかかる圧力を分散させる

    ヒアルロン酸は、目的に応じて製剤や深さを変えて注入されます。

    顎へのヒアルロン酸注入は、硬い製剤を用い、骨上に注入するのが一般的です。

    大量に注入する場合は、脂肪層や筋層などにも分散して注入することで、顎の骨にかかる圧迫を避けることができます。

    ヒアルロン酸注入に失敗しないためには

    顎のヒアルロン酸注入に失敗しないためには「納得するまでカウンセリングを受ける」「やりすぎない」「実績あるクリニックを選ぶ」ことがポイントです。

    納得するまでカウンセリングを受ける

    ヒアルロン酸注入はお客様の状態やご希望により、適した製剤の種類や注入量が異なります。

    事前カウンセリングで製剤の特徴や注入量、リスクについても十分な説明を受け、医師と仕上がりのデザインイメージを共有しておきましょう。

    イセアクリニックのカウンセリングは医師・カウンセラーともに何度でも無料ですので、十分にご納得いただいてから治療をお受けいただけます。

     やりすぎない

    繰り返し治療を受けることで、適量がわからなくなってしまうことがあります。

    だんだんと注入が過剰になると、顎の骨を圧迫したり、顎が尖りすぎて不自然な仕上がりになったります。

    デザイン力がある医師と相談しながら、リスクを避け、バランスのよい仕上がりを目指しましょう。

    実力のあるクリニックを選ぶ

    顎へのヒアルロン酸注入の仕上がりは、医師の技術に左右されます。

    医師の技術とは、単に注射の技術ではなく、製剤の選択、デザイン力、適量の見極めができかどうかまで、治療に関わるあらゆるスキルを指します。

    クリニックのホームページに掲載されている医師の症例から、デザインや仕上がりを事前に確認しておきましょう。

    口コミなども参考にしながら、納得できるクリニックや医師を選びましょう。

    イセアクリニックの顎のヒアルロン酸注入の症例

    イセアクリニックで行われた顎のヒアルロン注入の症例を、写真と共に紹介します。

    使用製剤 クレヴィエル
    1.4cc注入しました

    顎のヒアルロン酸注入に関するよくある質問

    顎のヒアルロン注入に関するよくある質問についてお答えします。

    ヒアルロン酸を顎に注入すると小顔効果が得られますか?                      

    答え

    顎へのヒアルロン酸注入は、ヒアルロン酸製剤を顎に注入することでボリュームを出したり、形を作ったりすることができる治療です。

    顎をシャープにして顔の輪郭をスッキリさせることにより、小顔効果を得ることができます。

    ヒアルロン酸は顎の骨を溶かしますか?

    答え

    ヒアルロン酸は直接骨を溶かすものではありません。

    骨を圧迫すると溶ける可能性はありますが、骨上への大量注入を避ければ、骨を溶かすリスクは抑えられます。

    顎のヒアルロン注入を繰り返すうえでの注意はありますか?

    【答え】

    やりすぎないことです。

    繰り返すうちに適切な量がわからなくなってしまうことがあります。

    デザイン力のある信頼できるクリニックで、個人差のある注入量や吸収スピードなどの経過も踏まえたうえで、継続して治療を受けるとよいでしょう。

    まとめ

    今回は以下の内容について、説明させていただきました。

    ・顎のヒアルロン注入とは

    ・ヒアルロン酸注入で骨が溶けることはほとんどない

    ・ヒアルロン酸で顎が溶けるケース

    ・ヒアルロン酸で顎が溶けないための施術方法

    ・ヒアルロン酸注入に失敗しないためには

    ・イセアクリニックの顎のヒアルロン酸注入

    顎のヒアルロン注入とは、顎にヒアルロン酸製剤を注入して輪郭を形成する治療法です。

    顎をシャープに形成する、整ったEラインをつくる、小顔にみえるなどの効果などがあります。

    ヒアルロン酸注入で骨が溶けることは殆どありません。

    顎の骨が溶ける可能性があるとしたら、大量に入れて強く圧迫した場合や炎症が起きた場合、プロテーゼなど他の治療が原因の場合です。

    そのため、骨上に大量に注入しない、脂肪層筋層にも注入して顎にかかる圧迫を分散させることで避けることができます。

    顎のヒアルロン酸注入に失敗しないために、納得するまでカウンセリングを受け、実績のあるクリニックを選び、やりすぎに注意しましょう。

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