美への異なったアプローチ!「美容整形」と「再生医療」の違いとは?

美容の世界ではこれまで様々な方法で美へのアプローチがされてきました。美容外科でも色々な施術法で女性の悩みを解決していますよね。そんな中、新しいアプローチ方法として、再生医療が注目されつつあります。“医療”というと、病気の治療を目的としたイメージがありますが、いったい美容整形とどういった違いがあるのでしょうか?

一般的になっている『美容整形』とは?

美容整形は形を整えたり美しくしたりすることを目的としています。頬骨を削って輪郭自体を整えたり、一重瞼を二重瞼にしたりと、本来の形を変えることで患者さんの臨む形に近づける方法です。
またコラーゲンや医療糸などの人体に無害な人工物を使うことで、肌をふっくらさせたり引き上げたりするのも特徴です。例えば肌老化によるシワやたるみの場合、美容整形ではたるんだ皮膚を切除して、そこにヒアルロン酸等を注入してふくらみを持たせることで、若々しい弾力のある肌へ整形していきます。こういった施術法は「治療」とは言わず、人工物で補う方法で違う自分へ変化させる「整形」と定義されています。

17_2美への異なったアプローチ!「美容整形」と「再生医療」の違いとは?

取り入れられつつある『再生医療』とは?

再生医療での美容へのアプローチはあくまで「治療」を目的としています。
まず再生医療の3大要素は「細胞を抽出する」「細胞を増殖させる」「細胞を移植する」というものです。つまり元々自身が持っている肌の細胞を取り出し、活性化させたり増やしたりした上で元に戻していくといった工程で行われます。ではこれを具体的に美容としてどう使うのか見ていきましょう。
まずシワやたるみなどの肌老化の根本的原因は、加齢による肌細胞の減少です。この減ってしまった肌細胞を、培養技術を使って増やし移植していきます。そうすることで、肌の機能を根本から改善していこうという考え方です。これにより肌が本来持っている力がよみがえり、潤いやハリを作り出すことでシワやたるみが改善されていくという方法で治療していきます。こう見ると、美容整形とは目的が同じでも考え方に違いがあることがわかりますね。

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美容整形と再生医療、どっちの方が効果的なの?

これに関してはどちらがより優れているというのは難しいです。それは患者さん自身が何を望んでいるかによるところも大きいからです。例えば、美容整形は比較的即効性がありますが、再生医療で効果を実感するのは少なくとも治療後1ヶ月後程からです。またその後も変化は緩やかなので、急に大きな変化があるわけではありません。そのため、すぐに効果を実感したいという人にとっては美容整形が向いていると思われます。逆に劇的変化はなくてもいいので、なるべく自然な方法で改善していきたいという人には再生医療の方が好ましいかもしれません。また、現在の再生医療では劇的な変化というのはまだまだ難しいようです。肌の張りがでたり、その後の肌の衰えが遅くなったりという効果は実感できても、シワやたるみが切り取ったようになくなるという直接的な劇的変化は望めません。

なるべく安全に行いたい!リスクが少ないのはどっち?

まずは大前提としてリスクゼロの施術方法などないというのは頭においておきましょう。再生医療は自分の細胞を使うので、安全な治療法だと思われがちですが、それなりのリスクはあります。美容の世界において再生医療はまだ臨床例が多いわけではありません。アンチエイジング効果や安全性について十分に確認されているとは言い切れないのです。実際に“効果が感じられなかった”“顔が腫れてしまった”という声も聞かれます。美容整形においてもそれは同じで、100%トラブルがないとは言えません。しかし美容整形においては、クリニックの選び方や実績のある医師を選ぶことでリスクを下げることはできます。大切なのは再生医療、美容整形どちらにおいても、カウンセリングや施術についての説明をしっかりと受けて決めることです。時間をかけて細かい部分まで納得した上で臨みましょう。

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