「脂肪吸引は後遺症が出やすい!これって本当?」

脂肪吸引は、比較的短期間で体型改善ができるなどのメリットがありますが、後遺症に関して不安を感じている人もいるでしょう。正しい情報を知ることで無用の不安を解消できますし、クリニック選びにも活かせるなど自分を守ることにも役立ちます。脂肪吸引の後遺症について解説します。

8_2「脂肪吸引は後遺症が出やすい!これって本当?」

手術方法による後遺症のリスク

脂肪吸引には発生が避けられない後遺症もあれば、ケースによっては発生する可能性があるといった程度の後遺症もあります。最初に挙げる後遺症は、手術方法に起因する発生の可能性が高い後遺症です。
脂肪吸引は、皮膚を5ミリから1センチ程度切開して吸引器具を挿入します。そのため、切開した傷跡が後遺症として残ります。器具を挿入するために体にメスを入れる手術である以上、この傷跡は避けられませんので覚悟しておく必要があります。しかし、ほとんどの場合は、できる限り目立たない場所を切開しますので、あまり気にする必要はないでしょう。
その他の後遺症として発生する可能性が高い代表的なものは、術部の内出血が原因によるアザや腫れです。すべての人に発生するわけではありませんが、施術の時に出血量が多かった場合や、大がかりな吸引を行った人、さらに皮膚が薄い人の場合は起こりやすいと言われています。脂肪吸引手術特有の後遺症といえます。
内出血が原因のアザは、吸引時の皮下脂肪組織から出た血液が表面まで達して透けて見えているものです。そのため、時間の経過と共に血液が皮膚に吸収され、アザはなくなっていきます。多くの場合、2週間程度で消えるはずです。脂肪を多く吸引した場合は1か月程度の時間を要することもあります。鎮痛剤と圧迫固定で対処することになるでしょう。
また、内出血は吸引後の皮膚のデコボコの原因にもなります。ほとんどの場合は数ヵ月程度で治りますので、あまり心配する必要はありません。症状が出ている時にマッサージをするとデコボコが出にくくなる効果が期待できるようです。ただし後遺症のケアは、専門家のアドバイスに従って行うことが大切です。

後遺症と医師の技術不足

脂肪吸引の術後は、鎮痛剤だけでなく圧迫固定を行って回復を図ることが多いです。その場合、固定する場所をテーピングで固めます。テーピングは固定する効果は高いですが、一般的には通気性が悪く、かぶれてしまいかゆみを感じるケースがあります。
人によってかぶれを起こしやすい人と起こしにくい人がいますが、脂肪吸引後はどうしても肌が弱った状態になります。そのため、普段はかぶれたことがない人でも後遺症としてかぶれによるかゆみを感じる可能性があります。
脂肪吸引によって発生する可能性がある後遺症は、内出血によるアザやデコボコ、テーピングのかゆみだけではありません。発生頻度はあまり高くありませんが、感染や内臓破損、やけど、むくみ、そして知覚異常が起こる場合もあります。
感染については、吸引器具を挿入するために切開した場所から起こることがあります。また、吸引する時に血管が傷ついてしまうとその傷口から脂肪などが入り込み血管の詰まりが発生することも考えられます。
術後に内臓の破裂が起こる場合は、術中に挿入したカニューラで内臓を傷つけている可能性が高いです。器具のよるやけどの後遺症が残ることもあります。内臓破裂ややけどは発生する可能性はかなり低いですので過度に不安になる必要はないでしょう。
その他の後遺症としては、手術した部位の中に血清が詰まることによってむくむ後遺症、吸引部分の知覚麻痺などが発生することもあり得ます。
これらの後遺症の中には、医師の技術不足によって起こるものもあります。そのため、クリニック選びは慎重に行う必要があるでしょう。

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カウンセリングでリスク確認を

脂肪吸引の後遺症には、内出血による痛みなど避けられないものもありますが、上手く処置してもらったり術後のケアをしっかりとしたりすることで、発生の可能性を抑えられる後遺症もあります。できる限り後遺症に悩まされたくないのであれば、しっかりとクリニック選びをした方がいいでしょう。
いいクリニックの見分け方は、優秀なドクターが揃っていること、術前の問診・術中の医師体制・術後のケアなどが充実しリスク管理体制が整っていること、そして、患者一人一人に合わせて治療プランを作ってくれることです。後遺症の知識とともに知っておくと役に立つでしょう。
脂肪吸引の後遺症対策としては、術前のカウンセリングで体質や肌質等の特徴を確認してもらい、その人に合った治療やケアを進めていくことが大切です。カウンセリング時には、遠慮なく情報提供を行い、不安な部分は質問した方がいいでしょう。そのような姿勢が結果的には後遺症が少ない脂肪吸引に繋がるはずです。しっかりしたカウンセリングのためにもクリニック選びは慎重に行いましょう。

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