脂肪吸引後の腫れはむくみとは違うの?適切な対処方法とは

脂肪吸引の手術後、患部によく起こる症状として腫れが挙げられます。患部の腫れは適切に対処することで回復までの期間を早めることが可能ですが、単なるむくみと勘違いして、対処を取るのが遅くなってしまうことも少なくありません。ここでは腫れとむくみの違いや、その対処法についてご紹介していきます。

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腫れとむくみはどう違うの?

脂肪吸引後は、患部が熱を持って腫れているような状態になることが良くあります。このように患部が熱っぽく感じられるのは手術部位に炎症を生じているためで、この状態のことを腫れと呼びます。
一方、むくみは腫れが引いた後に生じる傾向にあります。これは、体内に残留している麻酔液が影響していたり、炎症により分泌されたリンパ液が原因となったりしてむくみを生じさせるためです。また、術後は血液循環が悪くなっているため、通常時よりも体内の水分排出が滞ってしまい、患部を中心に体の水分が溜まってむくんでしまうことになります。
また、むくみは太ももや二の腕の脂肪吸引をした場合だと、手術の患部ではないふくらはぎや肘下付近に生じることがあります。これは、重力の影響で体の水分が下の方に下がっていくために生じる現象です。また、冷え症の方は元々血行が悪い状態にあることが多いため、むくみが長引きやすい傾向にあると言われています。

腫れやすい部位と腫れが治まるまでの目安期間

腫れは、基本的に脂肪吸引を行った部位であればどこでも生じる可能性があります。どの部位においても腫れが引くまでにはおおむね1週間から2週間程度かかることが多くなっています。ただ腫れの目立ちやすさや部位によって異なり、特に顔は服などで隠すことが出来ないため、腫れを気にされる方が少なくありません。また、ふくらはぎの脂肪吸引は腫れが引いた後のむくみが残りやすく、辛さを感じる場合があります。
腫れの症状は手術後に激しい運動や刺激を与えてしまうと長引く可能性がありますから、もし激しい運動をする予定があるのであれば、ある程度腫れが引いてから行えるように事前にスケジュールを立てておくようにしましょう。
腫れの後のむくみの症状は部位や個人の体質によっても異なりますが、長くても3週間程度で改善する場合がほとんどです。ただ、むくみは術後の自然な経過で生じるものですし、むくみが引いた後は脂肪吸引を行った箇所が細く引き締まってきますので、あまり心配し過ぎなくても問題ないとされています。

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脂肪吸引後の腫れはどう対処すべき?

脂肪吸引後の腫れやむくみを予防するためには、まず医師の指導に従ってしっかりと圧迫固定を行うことが大切です。最低でも術後1週間までは指定された圧迫用品を使用して、毎日出来るだけ長い時間着用するようにしましょう。特に術後1日目は可能な限り24時間着用することをお勧めします。また、ボディスーツやサポーター、ストッキングなどを活用するのも有効な方法です。
手術後1週間程度が経過したら、医師から指導されたマッサージやストレッチを行うようにしていきます。始めは痛みを感じることも多いですが、マッサージなどを行うと血行が良くなりますので、回復までの期間を短くすることが出来ますし、むくみを早期に解消させる効果も期待することが出来ます。マッサージやストレッチを行う場合は、少し痛みを感じる程度を目安に力を入れるようにしてください。
患部が腫れて熱っぽさが気になる場合には、アイシングを行って患部の熱を冷ますようにしてみてください。炎症を効果的に抑えることが出来るようになります。
腫れやむくみに対しては、積極的にセルフケアを行うことで回復までの期間を短く出来る場合が多いですから、不安を感じている方は手術前にしっかりと医師にケアの方法について相談してみるようにしてくださいね。

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