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  • 鼻翼縮小は痛い?術前・術中・術後の痛みを医師が解説

    投稿日:
    2022/04/13
    痛い 鼻翼縮小
    酒井 新介医師
    著者
    東京イセアクリニック
    日本形成外科学会 認定専門医
    技術指導医
    酒井 新介

    Shere

    小鼻を小さくする「鼻翼縮小」は外科治療です。手術に痛みはつきものですが、鼻翼縮小の痛みはどの程度でしょうか。痛みのピークや術前の麻酔・術中・術後の痛みについて医師が解説し、痛みに弱い人のための対策も紹介します。

    鼻翼縮小とは?

    鼻翼縮小は、小鼻を小さくする手術です。鼻の穴の横方向への広がりを改善したい、小鼻全体を小さくしたいという人に適しています。主な術式は余分な皮膚を切り取り縫合する「外側切開法」「内側切開法」「鼻翼狭小術」もしくはこれらの組み合わせとなります。後戻りのリスクはありますが「切らない鼻翼縮小術」もあります。切開した場合、抜糸は5~7日後、痛み、腫れ、内出血などの症状は2週間でおさまります。完成の目安は3か月です。

    鼻翼縮小術の局所麻酔の手順

    鼻翼縮小術は神経ブロックと切開予定部への局所麻酔を併用して行います。先に、神経ブロックを行います。鼻翼部の知覚神経である眼窩下神経(下眼瞼、鼻翼、上口唇の知覚を支配している神経)が、眼窩下神経孔(前頬部の骨に開口している神経の通る穴)から体表に向かって出てきます。この穴は、瞳孔よりやや内側、下瞼の骨のへりから1㎝下側に存在し、体表から容易に蝕知することができます。神経孔付近に局所麻酔を注射することで、鼻翼を含め眼窩下神経の支配している範囲の痛みをとることができます。次いで、手術において切除を予定している範囲に直接局所麻酔を行います。神経ブロックを行っているので、注射時の痛みは軽減されます。

    鼻翼縮小の痛みのピークは?

    鼻翼縮小の痛みのピークは、局所麻酔の針を刺すところです。このため、神経ブロックや局所麻酔の前にはクーリングや表面麻酔を施します。冷やすことで痛みを感じにくくし、表面麻酔で皮膚表面の感覚を麻痺させます。表面麻酔の効果で、局所麻酔注入時の痛みはかなり軽減されるでしょう。個人差はありますが、耐えられないほどの痛みではありません。

    鼻翼縮小術における痛みへの対策

    麻酔時の痛み

    鼻翼縮小の麻酔は、表面麻酔と神経ブロックならびに局所麻酔です。表面麻酔は塗布のみで、痛みはありません。局所麻酔や神経ブロックは表面麻酔が効いているので、注射を刺すときの痛みはチクリとする程度。注射の痛みに弱い人や不安が強い人は、吸入式の笑気麻酔を使用することもできます。吸入式なので痛みはありません。ふわふわとしたお酒に酔ったような感覚になり、痛みや不安を緩和してくれます。

    術中の痛み

    術中は麻酔の効果で痛みを感じることはありません。局所麻酔なので意識があります。万が一、術中に痛みを感じることがあれば、すぐに追加しますので、お知らせください。

    術後の痛み

    施術後4日間は痛みがありますが処方の痛み止めを内服することで、日常生活に支障がない程度に治まります。

    鼻の穴の内側の切開部分は吸収糸で縫合します。縫合した糸は徐々に吸収されるため、抜糸は不要です。外側を切開した場合は溶けない糸で縫合するため、5~7日後の再診で抜糸します。抜糸の痛みは極軽度です。

    痛みに弱い人はどうすればいい?

    痛みに弱い人は、なるべく痛みの少ない術式を選ぶ、術後の生活に注意する、痛みへの対応が十分なクリニックを選ぶとよいでしょう。

    痛みの少ない術式を選ぶ

    痛みの少ない術式は、切らない鼻翼縮小です。メスを入れなければ、麻酔注射は不要。表面麻酔は塗布のみで痛みはありません。切らない鼻翼縮小には、ボトックス治療や埋没法があります。ボトックス治療は鼻の穴を広げる筋肉をボトックス注射により動きを抑えます。埋没法は糸で鼻翼基部を縛り、鼻翼の広がりを抑えます。ただし、効果は永久的ではありません。効果を持続するには、治療を繰り返す必要があります。

    術後の生活に注意する 

    術後の生活次第で痛みの出かたは変わります。血流がよくなり過ぎないよう長風呂や運動を控え、顔に血液が集まらないよう休むときも頭を高くするなど、医師の指示に従ってお過ごしください。
    腫れなどの症状が強く出ると、痛みが長引いてしまいます。術後2.3日は、氷などで断続的に冷やすと腫れも痛みも軽減されます。

    痛みへの対策が十分なクリニックがおすすめ  

    クリニックにより、痛みへの取り組みや考え方は異なります。痛みに弱い人は、術前・術後のそれぞれの痛みへの対策が十分なクリニックを選びましょう。

    鼻翼縮小は基本的には局所麻酔下で行われますが、麻酔針の痛みは極細針や補助麻酔を利用することで軽減できます。補助麻酔には、ふわふわした状態になる吸入式の「笑気麻酔」や眠った状態になる「静脈麻酔」「全身麻酔」があります。痛みには笑気麻酔だけでも対応できますが、手術に対する恐怖心も強い人は、眠ったまま受けられる静脈麻酔や全身麻酔があるかどうかもチェックしておきましょう。

    イセアクリニックの鼻翼縮小の痛み対策

    イセアクリニックでは、神経ブロックならびに局所麻酔の前にクーリングと表面麻酔の塗布を行い、麻酔の注射の痛みを緩和します。痛みへの不安が強い人のために、補助麻酔として笑気麻酔・静脈麻酔・全身麻酔も用意。全身麻酔の場合は、患者様の安全のため、執刀医と麻酔科医の2名体制で手術を行い、麻酔科医が常に呼吸と血圧を管理します。術後は鈍痛を感じることがあるため、痛み止めの内服薬を処方しています。

    鼻翼縮小に関するよくある質問

    鼻翼縮小に関するよくある質問にお答えします。

    鼻翼縮小の痛みはどれくらい?

    答え

    鼻翼縮小の痛みのピークは、施術前の局所麻酔の注射針を刺す痛みです。ただし、クーリングや表面麻酔の後なので、個人差はありますが、耐えられないほどの痛みではありません。術後4日間程度は痛みを感じることがありますが、痛み止めを内服すれば日常生活に支障がない程度に抑えられます。

    痛みを感じずに済むことはありますか?

    答え

    麻酔注射の針の痛みが苦手な場合、補助麻酔を用いると痛みを感じずに治療を終えることができます。

    術式により痛みは異なりますか?

    答え

    いずれの術式も針で刺す痛みがありますが、ボトックスや埋没法はメスを使わないため、外科手術のような術後の鈍痛はありません。

    まとめ

    今回は以下の内容についてお伝えしました。

    ・鼻翼縮小とは

    ・鼻翼縮小術の局所麻酔の手順

    ・鼻翼縮小の痛みのピーク

    ・鼻翼縮小の麻酔時の痛み

    ・鼻翼縮小の術中の痛み

    ・鼻翼縮小の術後の痛み

    ・痛みに弱い人はどうすればいい?

    ・イセアクリニックの鼻翼縮小の痛み対策

    鼻翼縮小は小鼻や鼻の穴を切り取り、小さくする手術。治療の痛みのピークは麻酔の注射を刺すときです。局所麻酔の痛みはクーリングや表面麻酔で緩和できます。局所麻酔前に表面麻酔だけでは心配な人は、補助麻酔を使用するとよいでしょう。術中は麻酔の効果で痛みを感じることはありません。術後、麻酔が切れると若干痛みを感じることがありますが、痛み止めを内服していただくと落ち着きます。痛みに弱い人は、痛みの少ない術式を選ぶか、痛みへの取り組みが行われているクリニックを選び、術後の生活で痛みが生じにくいよう注意して過ごすとよいでしょう。

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