永久脱毛について

永久脱毛と聞くと、“永久に毛が生えてこなくなる脱毛法”と思われがちですが、ほとんどのクリニック、エステサロンが永久脱毛の定義を『最終照射から1ヶ月後の毛の再生率が20%以下』と言うものを採用しています。これは、1958年に設立された米国電気脱毛協会(American Electrology Association)が定義付けたもので、逆に言うと、全体の20%以下であれば毛が生えていたとしても永久脱毛と言って良いというものになります。つまり、減毛状態で永久脱毛と呼べるということになります。

現在、広く普及している医療脱毛や光脱毛は、歴史が浅く、『一生涯、100%毛が生えてこない脱毛法である』と定義づけるには、まだデータが不十分です。
そのため、現段階では、『一生、100%、毛が生えません！』と断言することはできません。
しかし、『一生、毛が生えてこない』データはないまでも、医療脱毛では、医療用のレーザー脱毛器により、毛が生える組織そのものを破壊できるという点で、理論上、限りなく永久脱毛に近い脱毛法といえます。
エステサロンや家庭用脱毛器では、毛が生える組織そのものを破壊することを禁止されているため、一生、毛が生えてこない状態にすることは不可能です。

医療脱毛＝永久脱毛であるため、永久脱毛にしたいからといって、別料金が掛かるといったことはありません。
しかし、脱毛法によって、必要な照射回数に違いがあり、その点では、料金や脱毛期間が大きく異なるということがありえます。医療脱毛では、基本的には5回程度で永久脱毛に近い状態になりますが、エステサロンや家庭用の脱毛器などでは、毛が減っていると感じるまでに倍以上の回数が必要となり、完全に毛がなくなるといったことはありません。

永久脱毛のメリットは“ムダ毛処理のわずらわしさ、手間から開放される”だけではありません。
急にムダ毛の処理が必要な場面に出くわしたときもムダ毛を気にすることなく、予定を組める他、ムダ毛処理によるカミソリ負け、埋没毛、黒ずみが改善できることもメリットに上げられます。
カミソリの刃による肌トラブルも一切なくなりますし、カミソリ負けから派生する黒ずみもどんどん減っていきます。毛抜きで処理をしすぎて表れてしまった埋没毛さえもなくなります。自己処理をしないだけで美肌になるのです。

毛には、役割があり、永久脱毛してしまったら体に悪影響があるのでは？と考えている人もいるかもしれませんが、影響は全くありません。まず、脱毛に使用する医療レーザーは、血管や内臓といった体の深くまで届くことはありません。また、赤外線を使用しているため、皮膚がんになる心配もありません。しかし、日光過敏症の方やケロイド体質の方は注意が必要ですので、カウンセリング時にご相談下さい。