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  • 下眼瞼脱脂術の経過を写真付きで解説

    投稿日:
    2021/06/25
    和田 尚人医師
    著者
    東京イセアクリニック
    日本形成外科学会 認定専門医
    和田 尚人

    Shere

    下眼瞼脱脂の術後はどのような経過をたどるのでしょうか。下眼瞼脱脂の治療の仕組みと、ダウンタイムの症状や術後過ごし方について紹介し、症例写真をもとに術直後から3日後、1週間後、1か月後、3か月後の経過について解説します。     

    下眼瞼脱脂とは

    下眼瞼脱脂は目の下のクマ・たるみ取り治療のひとつで、下眼瞼(下まぶた)から脱脂する(脂肪を取り除く)方法です。目の下の眼窩脂肪が突出して黒クマや赤クマ、たるみとなっている人に適しています。なかでも「経結膜脱脂」という方法は、結膜(下まぶた裏の赤い粘膜)部分から眼窩脂肪を取り除くため、皮膚表面に傷が残らず縫合や抜糸も不要で、ダウンタイムも短いのが特徴です。

    下眼瞼脱脂術すぐの経過とダウンタイムについて

    下眼瞼脱脂術後のダウンタイム症状には腫れ、痛み、内出血などの症状があります。個人差はあるものの、目立つ症状は1~2週間程度です。その後は不安定な症状が続きますが、概ね3か月で完成します。ダウンタイム症状を長引かせないためには、1か月程度は日常生活に注意をしながら回復を待ちましょう。

    腫れ

    術後は腫れや出血を予防するため、下まぶたの皮膚表面に医療用保護テープを3日間貼ります。個人差はありますが、目立つ腫れは数日から1週間程度あらわれます。体を温めたり、特に顔面の血流が良くなったりすると、腫れが出現しやすくなります。腫れを引かせるには、数日は保冷剤で冷やすとよいでしょう。

    痛み

    術後の痛みは鈍痛で、3日程度で治まります。あらかじめ処方する痛み止めを内服していただくことで日常生活に影響なくお過ごしいただけます。下まぶたの裏を切り開いているため、異物が入っているような違和感を覚えることがありますが、鋭い痛みを感じなければ問題はありません。

    内出血         

    目周りに内出血が出る人もいます。人目が気になるような症状は1週間ほどで治まります。治療翌日からメイクをすることが可能なので、コンシーラーやファンデーションで隠すことができます。ただし、患部周りを刺激するとダウンタイムが長引く可能性があるため、術後1週間はアイメイクを避けてください。

    術後の日常生活

    術後、日常生活に注意してお過ごしいただくことで、感染リスクを防いだり、不必要にダウンタイムを長引かせたりすることなく、きれいな仕上がりを手に入れることができます。

    • シャワー・洗顔・洗髪:当日から可能、ただし患部は濡らさないでください
    • 入浴・メイク:翌日から可能、アイメイクは1週間後から可能
    • コンタクト・飲酒:1週間後から可能
    • 喫煙:血流が悪くなると回復が遅れるため、1週間後から可能
    • 運動:1か月後から可能

    その他、目を疲れさせないよう心がけ、目周りに血流が集まらないよう枕を高くして休むとよいでしょう。血流がよくなりすぎると、腫れや内出血の原因となるので、ご注意ください。

    下眼瞼脱脂術の3日後                   

    痛みが落ち着いてくるころです。下まぶたや目の周り、白目に腫れ、内出血が表れている時期です。この時期はアイメイクを避けていただきたいため、人目が気になる場合は、あらかじめ長めにお休みを取っておくとよいでしょう。

    下眼瞼脱脂術の1週間後

    腫れや内出血は8割程度落ち着いてくる頃です。通常、内出血は1週間で消失しますが1か月ほど続く人もいます。下まぶたの裏からメスを入れているので、見た目にわかる傷はありません。コンタクトやアイメイクもできるようになり、治療に気づかれることなく、ほぼ術前の生活をおくることができます。

    下眼瞼脱脂術の1か月後

    殆どの場合、目立つ腫れや内出血の症状は治まっていますが、日によって症状が出たり治まったり、不安定な状態が続きます。この頃には粘膜の奥の傷の修復も進み運動も行えるようになり、ほぼ術前の生活をおくることができます。

    下眼瞼脱脂術の3か月後(完成)

    内出血も腫れも治まり、完成です。たるみや黒クマが改善されています。原則として再発はなく、半永久的な効果が得られます。

    下眼瞼脱脂の経過まとめ

    下眼瞼脱脂のダウンタイムの症状は痛み、腫れ、内出血、期間は約2週間ですが、目立つ症状は1週間程度、人によっては1か月程度長引くこともあり、個人差がみられます。その後は、ほぼ日常生活が送れるようになり、腫れが出たり引いたりの不安定な状態を繰り返しながら徐々に落ち着き、3か月で完成します。

    下眼瞼脱脂に関するよくある質問

    下眼瞼脱脂術後に関するよくある質問にお答えします。

    術後に皮膚の表側に保護テープを貼るのはなぜですか?

    術後の腫れや出血を防ぐためです。傷は粘膜側で皮膚表面にはできませんが、皮膚内部で修復のために必要な炎症反応が起きており、この時期に日焼けや乾燥などの刺激があると、傷内部が過剰反応を起こして色素沈着や腫れ、内出血といった症状が悪化することがあります。術後2日間は剥離刺激の少ない医療用保護テープを貼ったままにしておいてください。

    術後のクレンジングはどうしたらよいでしょうか?

    メイクは翌日から可能ですが、患部を濡らさないように「ふき取りタイプのクレンジング剤」などをご活用ください。アイメイクは1週間後から可能ですが、なるべく患部に刺激を与えないよう、擦らずに落とすことができる「ポイントメイクリムーバー」等をコットンに浸し、目周りに少し置いてなじませ、メイクアップ料を浮き上がらせてから拭き取りましょう。濃いメイクにはクレンジング力の強いオイルクレンジング剤などを利用するとよいでしょう。

    まとめ

    今回は以下の内容について説明しました。

    ・下眼瞼脱脂とは

    ・下眼瞼脱脂術すぐの経過とダウンタイムについて

    ・下眼瞼脱脂術の3日後

    ・下眼瞼脱脂の1週間後

    ・下眼瞼脱脂の1か月後

    ・下眼瞼脱脂の3か月後(完成)

    ・下眼瞼脱脂によくある質問

    下眼瞼脱脂のダウンタイムは約1~2週間、症状には痛み・内出血・腫れがあります。症状を長引かせないために、目周りの血流をよくしすぎないように術後は生活上の注意を守りましょう。1か月でほぼ術前の生活が送れるようになり、不安定な症状は次第に落ち着き、約3か月で完成します。

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