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  • 下眼瞼脱脂術に脂肪注入はいらない!リスクを抑え美しい仕上がりに

    投稿日:
    2021/04/07
    下眼瞼脱脂術
    鈴木 知佳医師
    著者
    東京イセアクリニック
    形成外科医
    鈴木 知佳

    Shere

    東京イセアクリニック 形成外科医の鈴木知佳です。

    目の下のたるみをとるために下眼瞼脱脂術を調べてみると、下眼瞼脱脂術のみの治療もあれば、脂肪注入とセットになっているものもあり、脂肪注入を推奨しているクリニックも多くあります。術後の脂肪注入は必要な治療でしょうか。目の下のたるみ取りの治療法の具体的な内容や脂肪注入のリスクを紹介し、安心して必要な治療だけで美しくなる方法を解説します。

    下眼瞼脱脂術、脂肪注入……目の下のたるみ取り治療の内容

    下眼瞼脱脂術は、目の下の脂肪が膨らんでいる状態でお悩みの方に、目の下のふくらみの原因となる脂肪を取り除くシンプルな治療法です。傷も小さく、ダウンタイムが圧倒的に短いのも特徴です。

    眼輪筋や眼球を支えている靭帯は年齢を重ねると緩んで下がります。この靭帯が緩むと、それまで支えられていた目の下にある眼窩脂肪が前に押し出され、目の下が膨らみます。また若い方でも眼窩脂肪が前に押し出されることがあります。遺伝的な要素であったり、眼窩隔膜が元々薄いためなど色々な原因が考えられます。

    この脂肪を取ることで、目の下のふくらみが目立たなくなります。眼窩脂肪を取りすぎれば、凹みやくぼみ、しわが現れる可能性もありますが、仕上がりを想定した最適な量の眼窩脂肪を切り出すことができれば、追加の治療ややり直しは不要です。

    下眼瞼脱脂法に脂肪注入を組み合わせたメニューは、目の下の脂肪を取り除いた後に、形を整えるために再び脂肪を入れる治療法です。眼窩脂肪を取り除いた後の凹みを起こした部分に脂肪を注入するので、きれいに仕上がりやすいと言われますが、もともとあった脂肪を上手に取り除くことができるのであれば、わざわざ再度注入する必要がないとも言えます。また、たるみの再発防止のために、できる限り眼窩脂肪を取り除いてから脂肪注入をすると主張しているクリニックもありますが、一度取り除いた脂肪細胞は増えることはありません。身体の別の部位から採取した脂肪を加工して注入することで、注入した部位の肌の張りが期待できると謳っているクリニックもありますが、永久に張りが続くわけではありませんし、いずれ吸収されてしまうこともあります。

    目の下のたるみ取りの治療で脂肪除去後の注入をおすすめするのは、頬上部に凹みがある人の場合です。この場合、切除した眼窩脂肪を頬上部に移動させ平らにならすことがありますが、身体の他の部位にメスを入れて採取するわけではありません。

    当院でも頬上部に凹みがある場合は必ずカウンセリングの際に術後に凹みが残る可能性についてお話をしております。この場合、最初から注入をお勧めするというよりは、完成の三ヶ月の結果を見てからの判断となります。凹む可能性が解剖学的にある方も三ヶ月後には満足されている方々がほとんどです。

    下眼瞼脱脂術に脂肪注入を併用するリスク

    外科手術は多かれ少なかれ、ダウンタイムがあり、リスクを伴います。下眼瞼脱脂術は傷も小さくシンプルな技術なので、比較的リスクは小さく、ダウンタイムも短く済みます。しかし、脂肪注入を併用すると、その分、身体的にも金銭的にもリスクが増えます。自身の身体から採取した脂肪だからアレルギーや副作用が少ないと言われることがありますが、ゼロではありませんし、必ず外科的リスクを伴います。

    下眼瞼脱脂術後の脂肪注入では、たるみを作っていた余分な眼窩脂肪を切除した後、太ももやお尻、お腹など、ご自身の身体の一部から脂肪を採取し、その脂肪を眼窩に注入します。下眼瞼脱脂術のみに比べ、手術時間は長くなり、麻酔の量も増え、脂肪を採取する際に皮膚と脂肪を切除し、出血を伴うため、採取部分にもダウンタイムが生じます。痛みや傷、腫れ、凸凹のほか、神経や筋肉の損傷を起こすことがあります。血管まで傷ついてしまうと、救急搬送レベルの状態や後遺症も覚悟しなければなりません。また、傷口から細菌が入ることで感染がおこり、痛みや熱、腫れなどが現れるリスクもあります。自分の身体とは言え、別の部位から採取して眼窩に注入した脂肪には血流がありません。新たに血管が再生するまでに定着しないで壊死してしまう可能性があり、また、壊死した脂肪はしこりになってしまうこともあります。さらに、注入した脂肪は一旦定着しても、5~10年すると吸収されて無くなってしまうこともあります。メスを入れた傷は、瘢痕組織と呼ばれる盛り上がった傷を作ることもあります。脂肪を注入したからと言って、理想の目元にはならないかもしれません。脂肪の注入量が多すぎれば、かえってふくらみが出てしまいます。やり直したいと思っても、再手術は難しいと言われています。

    技術と経験があれば脂肪注入を行わず綺麗に仕上げることができる

    脂肪注入は身体的にも金銭的にもさまざまなリスクを伴います。下眼瞼脱脂術で眼窩脂肪を取り除くだけの治療法があるのに、なぜ脂肪を注入しなおす方法があるのでしょうか。

    脂肪注入のリスクや不必要性を知らない人は、脂肪注入を併用すれば、眼窩脂肪を切除するだけに比べてプラスアルファの治療をするのですから、さらに理想に近い仕上がりを期待されるのかもしれません。実際のところは、眼窩脂肪を取り除くときに、仕上がりを想定した最適な量に調整する技術があれば、脂肪注入は必要ありません。医師が解剖学を理解し、技術につなげることができるだけの経験があれば、脂肪の切除を適切に行うことができます。ただし、脂肪注入で形を治すよりも、切除しながら形を整える方が高い技術力が必要です。目の下のたるみとりのために余計な脂肪注入はせず、シンプルな下眼瞼脱脂術のみで仕上げることができます。

    下眼瞼脱脂術だけで形が整うのであれば、わざわざリスクを取る必要はありません。よって、術後の脂肪注入はベストな選択とは言えません。

    まとめ

    目の下の脂肪の膨らみによるたるみをとるには、シンプルな下眼瞼脱脂術のみで治療が可能です。巷では、下眼瞼脱脂術の他にもさまざまな方法が提案されていますが、脂肪注入を併用する場合にはリスクも伴います。身体にも金銭的にも負担が大きくなるため、技術でカバーできることや、必要のない治療はおすすめしません。

    この記事では、以下についてご説明いたしました。

    目の下のたるみ取り治療の内容

    下眼瞼脱脂術後の脂肪注入の必要性について

    下眼瞼脱脂術に脂肪注入を併用するリスク

    技術と経験があれば脂肪注入を行わず綺麗に仕上げることができる

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