埋没法は糸でまぶたを留めているだけなので、糸が緩めば取れてしまう可能性があります。この記事では埋没法が取れてしまう確率と、取れてしまう時の2つの前兆について、画像でわかりやすくご説明致します。また、記事の後半では、埋没法を長く保つための3つの方法をご紹介していますので、是非参考にしてみてください。
1 埋没法の取れる確率
当院で埋没法を受けた方のうち、約5~10%の方は3年以内に再手術を受けています。
埋没法が取れる確率には個人差がありますが、まぶたが厚い方、二重の幅が広い方は取れる確率が高くなります。逆にまぶたの薄い方、適切な二重幅にした方は、取れる確率が低くなります。
まぶたが厚い方や、二重幅が広い方が取れる確率が高い原因を説明いたします。
【 まぶたが厚い方・二重幅が広い方】
まぶたには脂肪があります。
まぶたの脂肪が多いと厚いまぶたになり、まぶたの脂肪は上に行くほど厚くなります。二重幅を広く作るには、まぶたの上部で糸を留めなくてはなりません。脂肪が多い上部で糸を留めるため、糸が取れやすくなってしまいます。
まぶたの違いだけでなく、術後の過ごし方でも取れる確率が変わります。
埋没法を長く保つ方法を5でご説明しておりますので参考にしてください。
2 埋没法の持続期間
埋没法の持続期間は、埋没法が取れてしまう確率と同様、まぶたの違いや、術後の過ごし方で、個人差がございます。埋没法の手術後、1か月で一重に戻ってしまう場合もあれば、10年間持続した場合もあります。埋没法を長く保つ方法を5でご説明しておりますので参考にしてください。
3 埋没法が取れる原因
埋没法が取れるのには原因があります。以下では、その原因についてご説明いたします。
3-1 目をこする行為
目をこする行為は、まぶたを刺激し負担がかかるため埋没法が取れる原因になります。目をこする行為の一例として、洗顔が挙げられます。翌日から目元も洗顔可能ですが、洗顔する際は目元を優しく洗うように心がけてください。
また洗顔後の顔をゴシゴシ拭かないように注意してください。花粉症などで目がかゆい場合は目薬をさすなどし、こすらないようにしてください。
3-2 まぶたを引っ張る行為
まぶたを引っ張る行為は埋没法に負担をかけるため、埋没法が取れる原因になります。まぶたを引っ張る行動の一例として、マツエクが挙げられます。
マツエクは埋没法の手術を受けた1か月後から可能ですが、マツエクを繰り返すことで負担が積み重なり取れる原因になります。マツエクをする際は、事前にお店の人に埋没法をしていると申告することで、より慎重に行ってもらえます。
4 埋没法が取れる前兆
埋没法は突然糸が切れて取れるわけではありません。
徐々に糸が緩んでいき取れます。以下では埋没法が取れる前兆を説明いたします。
4-1 まぶたの食い込みが浅い
埋没法の糸が緩んでくると、二重まぶたの食い込みが浅くなります 。
4-2 三重になる
埋没法で二重になったまぶたが、糸が緩み三重になります。
埋没法が取れる前兆が出た場合の対処法は、6を参考にしてください。
5 埋没法を長く保つ方法
埋没法を長く保つ方法はあります。
以下では埋没法を長く保つ3つの方法をご説明いたします。
5-1 自分に合った点留めの埋没法を行う
埋没法はクリニックによって糸を留める点数が違います。
糸を留める数は人により適切なものがあるので、医師と相談し自分に合った点数で行いましょう。
5-2 二重幅を広くしすぎない
二重幅は広ければ広いほど取れやすい傾向にあります。埋没法の手術をする際は、二重の幅を事前に決めます。医師と相談して、適切な二重幅にしましょう。
5-3 術後まぶたに負担をかけないように意識する
埋没法後の私生活ではまぶたに負担をかけない事を意識すると、埋没法を長く保つことができます。以下では、手術後の生活についてご説明いたします。
洗顔
目元を洗う際は優しく行ってください。洗顔後、顔を拭く際もこすらないように優しく行ってください。
メイク落とし
化粧落としも洗顔同様に目元は優しく行ってください。
マツエク
マツエクをする際は、事前にアイリストに埋没法をしていると申告することで、埋没法に配慮してマツエクしてくれます。
6 埋没法が取れた時の対処法
埋没法は、三重になる・まぶたの食い込みが浅くなるといった前兆があり、徐々に取れていきます。埋没法が取れた時の対処法は2つあります。
6-1 糸が飛び出ていなければそのまま放置する
埋没法が取れた場合は、まぶたから糸が少し飛び出る場合があります。
糸が飛び出ていなければそのまま放置して問題ないですが、糸が飛び出ている場合はすぐにクリニックに行きましょう。まぶたから糸が飛び出していたとしても、自分で糸を引っ張り、取ろうとしないで下さい。
6-2 再手術を考える
埋没法が取れた場合は、再手術を考えましょう。
埋没法は糸で留めているだけなので、再手術ができます。埋没法には、手術後一定期間以内なら再手術を無料で行う保証がついているクリニックがあります。
自分が埋没法をしたクリニックに保証がついているかを確認してみましょう。
7 まとめ
この記事では以下について、ご説明いたしました。
・埋没法が取れる確率
・埋没法の継続期間
・埋没法が取れる原因
・埋没法が取れる前兆
・埋没法を長く保つ方法
・埋没法が取れた時の対処法
埋没法が取れる可能性があることを念頭に行いましょう。
埋没法症例
当院で埋没法を行った患者様の症例写真です。
各症例から、完成までの経過や施術プラン、担当医師のカウンセリング内容等を記載した専門ページを閲覧することができます。
この記事の監修
日本形成外科学会 認定専門医
日本皮膚科学会 認定専門医
権東 容秀
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平成15年
東京医科大学卒業東京医科大学
形成外科学講座 入局 -
平成28年
医学博士
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平成29年
東京医科大学
皮膚科学講座 入局 -
令和3年
戸田中央総合病院 皮膚科 部長
-
令和5年
東京イセアクリニック 入職